エコミニマリズム ゼロウェイスト 節約

買わない暮らしを実践して「悪い消費者」になるための方法。

なるべくゴミを少なくするゼロウェイスト(ごみゼロ)な暮らしを目指しているgrunty(@zerowastegrunty)です。

ゼロウェイストを心がけるようになってしばらくして、あまり買い物をしなくなりました。

もともとどちらかといえば倹約家で、買い物が大好き!というタイプだったわけではありません。

それでも、アマゾンプライムの年会費を当然のように支払い、深夜にインフルエンサーのレビュー動画を見て思いつきでものを購入し、嵩張るダンボール回収の日を待ち遠しく思う・・・そんな経験は何度もあります。

今では「衝動的に」「なんとなく」商品を購入することはありません。

欲しいものがあったらスペックとレビューを調べ、家の中の置き場所を考え、使っているところをイメージし、1ヶ月以上経って、結局買わない選択をすることも多々あります。

以前はプライベート用のクレジットカードの請求が毎月2万円ほどありましたが、今ではほぼゼロです。

反面、これまでいかに何も考えずに買い物をしていたかを思うと、企業にとってとても扱いやすい消費者だったのだろうと思います。

少し広告にお金をかければ、後先考えず衝動的に買ってくれるのですから。

悪い消費者になるための方法

大手広告代理店「電通」には「電通戦略十訓」というものがあるそうです。

  1. もっと使わせろ
  2. 捨てさせろ
  3. 無駄使いさせろ
  4. 季節を忘れさせろ
  5. 贈り物をさせろ
  6. 組み合わせで買わせろ
  7. きっかけを投じろ
  8. 流行遅れにさせろ
  9. 気安く買わせろ
  10. 混乱をつくり出せ

1970年台に作られたもので、本当に電通が謳っていたという裏付けはないものの、現代企業の販売戦略としても広く使われているものではないかと思います。

こうした戦略をうまく見破る「悪い消費者」になれば、必要以上にものを買うことも少なくなるのかも。

それでは具体的にはどのようなことをすれば良いのでしょうか。

私が衝動的な買い物の欲求を抑えて、冷静になるために効果があったことをご紹介します。

ショッピングサイトやブランドのSNSフォローを外す、メールマガジンを拒否する

なんとなくブランドのSNSをフォローしていたり、ショッピングサイトのメルマガを購読したりしていることがあったら、これらを解除します。

投稿はすぐにタイムラインで流れていくし、メルマガもほとんど読まないから特に害はない・・・と思われるかもしれませんが、企業のねらいは実際に読まれることだけではありません。

いわゆる単純接触効果というもので、無意識的にでも繰り返し目にすることで好感度が高まっていくことがあるのです。

同様に、SNSでフォローする個人やインフルエンサーも慎重に選んだ方が良いでしょう。

商品のPRにばかり力を入れている人なのか、本当に情熱を持って情報を発信している人なのかの見極めが重要です。

買い物で世界が変わる」と思わない

「買い物は投票」「エシカル消費」「意識的な消費者」…これらの言葉は甘い響きがあります。

私もゼロウェイストを意識し始めてから、エコ活動に力を入れている企業からものを買ったり、オーガニックコットンの服を選ぶようにしたり、消費行動を改めていきました。

たしかにそれは良い気分でした。実際に自分は何もせずお金を払っているだけなのに、何か良いことをした気持ちになるのです。

クリーンカンティーンのマイボトルも、パタゴニアのエコダウンジャケットも、持っているだけで環境意識の高い自分を感じられます。

しかし、地球上の限られたリソースで作られているという点では、どんな商品も同じです。

クローゼットの中身すべてがパタゴニアでも、そのうちの2割しか着ていないなら、その人は環境に良い選択をしていると言えるのでしょうか。

反対に持っている服のほとんどがファストファッションでも、すべての服を把握して大切に着ている人の方が本当の意味で「エシカル」ではないかと思います。

最善の選択は、どのブランドを選ぶかにかかわらず、必要以上にものを買わないことです。

欲しいものはしばらく寝かせてみる

私の場合、衝動買いを防ぐために手帳の1ページに「欲しくなったものリスト」を作っています。

欲しくなったものがあったら、ブランド、商品名、金額を書いておくのです。

不思議とそれだけでも満足して、買いたい欲求が少し落ち着きます。

リストにはずらずらとたくさんの商品名が書いてありますが、実際に購入したものはほとんどありません。

改めてその商品名を眺めてみると、どんな物だったのか思い出せないことさえあります。

同様に、ショッピングサイトの「ほしい物リスト」も有効だと思います。

カートに入れる前に、とりあえず「ほしい物リスト」に入れて、数日経った後に見返してみると、それほど魅力を感じなくなっていたりするものです。

欲しい衝動に駆られたら、一旦寝かせて落ち着いて考えてみると、そのモノを冷静に捉えることができることがあります。

自分のためではなく、他人からの評価のために買っていないかをチェックする

高校生の時、リプトンの紙パックの紅茶を飲んでいるのがちょっとしたステータスでした。

カラフルなリプトンを机に置いているのがイケてる女子だったのです。

今となってはなぜなのかまったくわかりませんが、これと同じようなことを大人になってもやっている場合があります。

「もう学生じゃないんだから、ちゃんとした時計を着けないと」

「30代にもなって、ちゃんとした化粧品を持っていないのは恥ずかしい」

こんな風に、大人になるにつれ、社会や他人からの評価のために何かを「買わなければならない」と思わされることが何度もありました。

経験上、他人に「私はこれを持っている」と見せたいだけの道具は、すぐに古く(ダサく)なり、使われなくなるものです。リプトンが大好きな人もたくさんいるとは思いますが、今はもう、リプトンの紙パックを飲んでいる自分の姿は積極的に見られたいものではありません。

本当に自分が欲しいと思っているのか、それとも他人に「あの人、これを持っている」と思われたいだけなのか、買う前にチェックしてみましょう。

後者の場合なら、すぐに買わずに少し考え直してみます。

「退屈だから」買おうとしていないかをチェックする

私の場合、目的もなくぼんやりネットショッピングをしている時間は単に「退屈しているだけ」のことが多いです。

私含め、多くの人は素敵なものを手に入れることで幸せを感じられます。

買い物をするときのワクワクする気持ちが「心の潤い」になっている、という方もいるでしょう。

しかし当然のことではありますが、買い物以外で楽しめることはたくさんあるはずです。

散歩したり、図書館で本を借りたり、プールで泳いでみたり、誰かと家で食事したり。

買い物ほど即座に結果が得られ、すごく刺激的というわけではなくても、けっこう楽しいものです。

ひょっとしたら退屈しているのかも・・・と思ったら、スマホと財布を置いて、外に出て走ったり歩いたり、本を読んでみたりしてみては。

「そんな時間がなかなかとれない」という方は、ひょっとしたら忙しすぎるのかもしれません。

買わない暮らしを楽しんで

私はゼロウェイストの実践とコロナ禍&出産による収入減が重なって「買わない」という選択をすることが多くなりました。

持ち物も、使っていないものは売って減らしていきました。

けれど不思議と貧しくなってしまったという気持ちはなく、自分をコントロールできているような感覚があり、今持っている物を大切に使うようになりました。

もちろん買い物が日々の活力になっているという方もたくさんいると思います。

けれど、一旦買わない選択をしてみても、活力は意外と衰えないかもしれません。

それに、預金残高が減らないのはなかなか気分がいいものですよ。

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