DIY ゼロウェイスト

ベランダで雨水を貯める。ブルーシートで簡単な雨水集水システムの作り方

空から降る雨を集めて、植物の水やりやコンポストに利用しようと考えました。

結果として、1000円程度で簡易的な雨水集水システムを作ることができました。

節水や災害時の備えとして、参考になれば幸いです。

 

雨水を貯めてみようと思ったきっかけ

そもそものきっかけは、電気代500円。贅沢な毎日 [ アズマカナコ ]を読んだことでした。

著者のアズマカナコさんは電気や家電製品をなるべく使わない暮らしを実践されている方。

お風呂の残り湯や雨水を貯めてトイレの水を流す時に使われているそうです。

いろいろな意見があるほうが生きやすい。だから私は「変わり者」でいよう。月々の電気代500円で暮らすアズマカナコさんが思う、本当に豊かな社会

日本では蛇口をひねれば水は出るし、水道代は電気代に比べると安価な方。

わざわざ「雨水を集める」という発想はこれまでにないものでした。

でも、なんだか楽しそう!

地震などの災害でいつ断水するかわからないし、ベランダの植物の水やりやコンポストに使えるし、やってみても良いのではないかと思いました。

また、自然の森の特徴を模倣することで食物を効率的に生産する、「パーマカルチャー」という考え方に出会ったことも実践してみようと思ったきっかけです。

パーマカルチャーについての絵本「みんなの地球カタログ」が8月31日まで無料で公開されているので、こちらもおすすめです!

 

雨水を集めるのは意外と難しい。

まずは、使わなくなったゴミ箱をベランダに出しておいてみることに。

雨が降った翌日、ワクワクしてゴミ箱を見てみると・・・ほとんど溜まっていない!!

だいたい底から2cm程度しか溜まっていませんでした。

その後もチャレンジしてみるものの、よほどの大雨でなければ使える量の水は集められないという結論に。

意外にも雨水は貯めるのが難しいようです。

 

雨水の集め方・貯め方

調べてみると、雨水の集め方にはいくつかの方法があったのでインフォグラフィックにまとめてみました。↓

家庭で雨水を集めるには、2つの方法がメインとなるようです。

  1. 雨どいに集水器を設置する
  2. 雨水集水ネットを設置する

主流なのは1.の集水器を設置する方法で、市によっては助成金を出していることもあります。

でも、雨どいをのこぎりで切って集水器を設置しなければならないので、私のように賃貸に住んでいる人には難しい。

2.の方法は、雨水が落ちる位置に集水ネットと言われるネットを広げて、雨水を誘導してタンクに貯めるもの。

市販のものだと「雨葉ネット」があります。

こちらはそこまで設置が難しくなさそうだったので、今回はこの集水ネット方式を採用することにしました。

 

雨水集水システムの完成品

今回出来上がった簡易雨水集水システムがこちら。

今回は実験的な試みだったので、ブルーシートと洗濯ばさみで作ってみました。

我が家の場合は屋根のないルーフバルコニーに設置しました。

朝〜夕方まで雨が降った1日(合計降水量5.00mm)で、約4リットル程度の水を貯めることができました。

ちなみに比較してみようともう一つのバケツをそのまま置いていたのですが、こちらにはほとんど水が溜まっていませんでした。

降水量がもっと多い日だと、1日で20L満杯に水が溜まります。

容器やブルーシートを増やせばもっと溜められそうですが、使い道に困ってもアレなのでとりあえず1つで運用しています。

 

雨水集水システムの材料

  • 80cm×80cmのブルーシート1枚
  • 洗濯バサミ
  • その辺の石(重りにするので、ある程度の重さがあるもの)
  • 麻紐
  • 針金や結束バンド
  • コックつきの水タンク

水タンク以外はほとんど家にあるもので作ったので、かかった費用はタンク代1000円程度でした。

 

雨水集水システムの作り方

作り方というほど整然としたものではないのですが・・・

ブルーシートを三角形に折り、ベランダの手すりなどに結束バンドや針金で固定します。

三角形の先端に重りをくくりつけて、タンクに水が入る位置に固定します。

先端に水が集まるように洗濯バサミで溝を作ります。

あとは、ブルーシートに落ちた雨水が溝を伝ってタンクの中に流れ込んでくれます。

毎回設置するのは大変なので、洗濯バサミの部分を縫ってしまって、手すりにくるくると巻いて収納(?)できたら良いなと目論んでいます。(見た目的にもこのままだと美しくはないですよね・・・)

 

 

集めた雨水の使い道

集めた雨水はベランダに置いておいて、主に植物の水やりやコンポストに水を加える時に使っています。

ベランダには水道がないので、動線的にも水タンクがあると便利です。

濁りもなく、「飲めるんじゃないか?」と思ってしまうくらい綺麗な水です。

私の場合は雨水をある程度ストックしておきたかったのと、ボウフラが湧いたりするのが怖かったので容器は蓋ができる水タンクにしました。

コック付きのものにしましたが、蛇口感覚で好きな量を簡単に汲むことができるのでおすすめです。

 

コンポスト(キエーロ)には波板がついているので、水が落ちる位置にバケツなりゴミ箱を置いておくと勝手に水が溜まっていることもあります。

 

集め方を知っておくとちょっと安心かも

暇人と思われるかもしれませんが、雨水集水システムの構築、とても楽しかったです。

雨上がりにタンクを覗き込んで、水がたっぷりと溜まっていたときの満足感たるや・・・・!

あまり好きではなかった雨の日が楽しみになりました。

災害などによる断水の可能性は常にあるので、自宅で雨水を集める方法を知っておくとちょっと安心かもしれないですね。

今回の方法だとほとんどお金をかけずにやってみることができるので、ぜひトライしてみてほしいです。

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