私たちは、少人数&会費制という少し変わったスタイルで挙式披露宴を行いました。
少人数でやることにしたのは、
- 本当に親しい人だけ呼びたかった
- そもそも友達が少ない
- 大勢に気を配ると疲れそう
- みんなと話せるアットホームな雰囲気にしたかった
会費制を選んだのは、
- ゲストに負担をかけたくなかった
- 性格上、ご祝儀をもらうと、「ちゃんとした結婚式をしなければ!」というプレッシャーを過度に感じてしまいそう
- 自己負担額の計算が楽
こんな理由からでした。
少人数結婚式は親族のみでやる場合が多いので、新郎新婦の負担額は抑えられる傾向にあります。
しかし、私たちは会費制というスタイルをとった上、友人+同僚+親族と、割と満遍なく招待しました。
生々しいお金の話と、節約ポイントを公開します。
ゲスト20名&会費2万円の結婚式費用、自己負担額
- ゲスト人数20名(欠席1名)
- 会費2万円
- 人前式
- 着席コース料理
- お車代、お礼あり
- ケーキカットあり
- 引き出物なし(引き菓子、プチギフトはあり)
- お色直し1回
この内容で式場への支払額は【734,000円】となりました。
親族からのご祝儀等を含めると、ゲストからいただいた費用は【515,000円】
自己負担額は【219,000円】でした。
衣装代、お車代、記念品、プチギフト、DIY費用などを含めると、トータルでの負担額は【42万円】くらいになったかと思います。
会費制&内容の割には安く抑えられたのではないかと思っています。
お金をかけすぎないことは、私たちにとってひとつの目標でもありました。
同時に、両親やゲストの思い出に残る、ちゃんとした式の形にもしたかった。
結婚式を終えて、友人たちからは「アットホームでとても素敵だった」とお褒めの言葉をもらい(良い子たちなので気を遣ってくれているのかもしれませんが)
両親は本当に楽しんでくれたようで、ずーっと結婚式の話をしています。
自分の中で2つの目標が叶えられたことは、ちょっとした達成感になりました。
ただ、この金額に収めるために私たちは「本来は必要とされるもの」をかなり削ったし、色々な工夫をする必要がありました。
式場の言う通りにしていれば、この人数でも100万円くらいは普通に超えていたと思います。
私たちが安くするためにしてきた工夫、準備をする中で感じた節約のポイントを書いていきたいと思います。
節約ポイント①ブーケ&会場装花
ブーケを含め、装花の費用はトータルで【69,120円】となりました。
会場装花の全国平均額は16.9万円、ブーケの平均額は4.5万円らしいので、かなり安くおさえられたのではないかと思います。
二人が座るメインテーブル、高砂の装花
なかでも工夫したのは新郎新婦二人が座る「高砂装飾」でした。
高砂はみんなで写真を撮ることも多いので、削ろうとすると式場の人から真っ先に止められます。笑
高砂装飾には4万円~10万円くらいはかけている方が多いようです。
が、私たちは、花は飾らず、グリーンのみを這わせるスタイルにしました。
これならば【4,320円】でOK!
しかし、高砂のテーブルは花を飾ることを前提に前面が広めに作られているため、このままでは余白が目立って寂しい印象になるのではないかと気がかりでした。
そこで、ハードオフで購入した小さなテーブル(1000円笑)を会場に持ち込むことに。
自作のマクラメやキャンドルで飾りつけ、余白を少なくしました。
見た目の他にも、小さなテーブルにしたことで、ゲストとの距離が近くなり、話しやすくなってとても良かったです。
そもそも、個人的に「半円形のテーブルで、テーブルクロスがかかっていて、お花がいっぱい」というスタイルに憧れはありませんでした。
かといって、流行の「高砂ソファ」もご飯が食べられなそうなので避けたかった。笑
搬入の手間はかかりましたが良い選択だったと思います。
テーブル持ち込みは嫌がる会場も多いと思いますが、装花を削るのであれば「高砂テーブルを小さくできないか?」と式場に問い合わせてみる価値はありそうです。
ブーケ&ブートニア
ブーケはブートニア付きで【21,600円】
グリーンと白ベースでアネモネを入れたいことを伝え、予算内に収まるようにしていただきました。
時季的にアネモネは造花でしたが、予想以上に素敵で感動しました!
ゲストテーブル装花
ゲストテーブル装花は【38,880円】
長テーブルを使用したので、ここは少し高めになったかもしれません。
グリーンをテーブルランナーのように這わせ、ところどころにお花を生けた小瓶とキャンドルを飾りました。
お金をかけても良かった祭壇装花
祭壇装花は【4,320円】
祭壇に小さなお花を飾るのみの予定でしたが、私たちの直前に挙式をした方の装花をそのまま使わせていただけることに…!
ガゼボや椅子のかすみ草の装飾などとても素敵で、ラッキーでした。
特にガゼボ装飾は最後まで悩んでいた部分だったので本当に嬉しかったです。
今回はラッキーでしたが、もし装飾がなかったら寂しい印象になったと思うので、ここはケチらずお金をかけても良かったのかな…と思っています。
節約ポイント②当日の美容&アクセサリー
費用を安くおさえられた理由の1つは、当日の「美容費」もあまりかけなかったことかなと思います。
×出張ヘアメイク→○サロンでヘアメイク
ブライズルームでの出張ヘアメイクや着付けを思い切ってカット。
当日の朝に会場近くの美容室へ行き、ヘアセットとフルメイクをしてもらいました。
事前リハーサルもしてもらえて、18,000円で済みました。(出張ヘアメイクに頼むと6万円くらい)
ブライダルメイクの経験豊富なスタイリストさんだったので、最後までメイクが崩れることなく、リップを塗り直すくらいで済みました。
ショートヘアということもあり、ここに関して後悔はまったくありません。
×ネイルサロン→○セルフネイル
ネイルはシンプルが好みなのでセルフネイル。
ちょっと良いネイルを買ったとしても、自分で塗るほうが安上がりです。
この日のために爪を伸ばしました。
×ヘッドドレス購入→○手作り
披露宴では大きめのヘッドドレスをつけたかったのですが、大きいサイズのものがなかなか売っていなかったり、売っていても高価だったり。
というわけでレースのアップリケにパッチン留めを縫い付けてDIY!
1000円くらいでできました笑
裏面を見ると手作り感がすごいですが、可愛いと言ってもらえました(着用時の写真、あんまりわかりやすいのがないですが…)
イヤリングはcreemaで2点購入。お色直し前後で付け替えました。
節約ポイント③ドレス&タキシード
衣装はすべて持ち込みにしました。
当初は持ち込み料がかかる予定だったのですが、式場と交渉の末、持ち込み料をタダにしてもらいました。
衣装費はトータルで【7万3千円】程度に抑えられました。
×ドレスレンタル→○購入
ドレスはみんなのドレスさんでサイズオーダーで作ってもらいました。
超シンプルなデザインですが、少しゆとりのある袖とか長いトレーンが可愛くて、本当に大好きなドレスでした。
お値段は6万円!持ち込み料がかかったとしても安いです。
ベールはAmazonで700円くらいのやつです。笑
×カラードレス→○アオザイ
もともとカラードレスを着たい!とは思っておらず、ウェディングドレス1着で通すつもりでした。
でも、持ち込み料を無料にしてもらったし、お色直しは盛り上がる場面でもあるし…ということで着替えることに。
ベトナム旅行でオーダーメイドしたアオザイが箪笥に眠っていたので、これを着ることにしました(現地では7千円くらいでオーダーメイドできます!)
ふざけてると思われるかな〜と心配もしましたが、意外性があったのか盛り上がってくれ、なんならドレスよりも評判が良く、着替えて良かった!と思っています。
華やかな民族衣装は安価で作れることも多いので、お色直しの候補としておすすめです。
×タキシード→○ディレクターズスーツ
新郎が着ているのはタキシードではなくディレクターズスーツ。
日本では主賓クラスの方が着ることが多い、昼間の略礼服です。
私たちは会費制で、どちらかといえばカジュアルなパーティーにしたので、ゲストと被る心配はありませんでした。(父ですらモーニングを着ていない)
光沢がある派手なデザインのタキシードよりは、新郎の好みにも合っていました。
昼間の式ということもあり、こちらに決定。
タキシードステーションさんでレンタルして、1万3千円くらいでした。タキシードよりも安いです。
お色直しの時に蝶ネクタイ→ミッフィーのネクタイにチェンジしました。
衣装に関しては安いお店を調べまくりました。笑
格安のドレスやタキシードのショップをまとめた記事もあるので、よかったら読んでみてください。
節約ポイント④招待状、ペーパーアイテム
花嫁DIYの基本、ペーパーアイテムを手作りしたりWEB招待状を活用して費用を抑えました。
×紙の招待状→○WEB招待状
招待状はBiluceというWEB招待状を使いました。
WEB招待状なら郵送費、印刷費がいらないし、ゲスト側も好きなときに対応できるので良いこと尽くめでした。
紙の招待状にかかる費用は全国平均で384円/部だそうです。
ゲスト20名とすると、7680円のコストカットに!
×ペーパーアイテム外注→○手作り
席次表、席札は自宅のプリンターでDIYしました。
ぶっちゃけ席次表や席札は家に帰ったらほとんど捨てられるはずなので、思い入れが強くなりすぎないように気をつけました。笑
DIYについては↓の記事にもまとめています。
結婚式に何を求めるのか
結婚式に求めるものは、ひとりひとり違うと思います。
1日だけお姫様になりたい、両親に感謝を伝えたい、ゲストを楽しませたい、などなど。
私の場合は自然体でみんなと楽しく過ごしたいと思っていました。
そしてその後の生活も大切にしたかったから、美容費や衣装費を削ることに抵抗はありませんでした。工夫するために考えるのも楽しかったです。
けれど、コストカットをしようとしても、
なんだかよくわからないブライダル業界独特のシステム(持ち込み料とか、内金とか)があって、なかなか自分の思うようにはいきませんでした。
本当に腹が立って仕方がなくて、夜中に泣いてしまったこともあります。
でも、
バージンロードを歩く姿を見て涙を流してくれた新郎、笑顔であたたかい言葉をかけてくれたゲスト、当日のことをいつまでも嬉しそうに話す両親の姿・・・
結婚式の1日だけで、こんなにも強烈で、幸せな思い出が残りました。
42万円という金額は「まあ、妥当だった」と思っています(安いとは思っていないけど)。
何度でも書きますが、式場の言われるがままにしていたら、あるいは日本の結婚式のしきたりに100%則っていたら、この金額では「絶対に」おさまりませんでした。笑
また、コストカットする部分をひとつでも間違えていたら、満足度の低い式になってしまっていたことでしょう。
「何が自分たちにとって必要で、何が必要ないのか」を常に考えながら、
さまざまな工夫をしつつ、主体的に結婚式を作り上げる姿勢が大事なんじゃないかなと思います。
偉そうに書いてしまいましたが、なにはともあれ
無事に1日を終えることができたのは、何よりも当日のスタッフ、プランナーさん、そして一緒にがんばってくれた新郎のおかげでした。
本当に本当に楽しかった!