家庭から出るゴミを出来るだけ少なくする、ゼロウェイスト (ごみゼロ)を目指しているgruntyです。
毎日のメイクアップやスキンケアは、実は多くのゴミを生み出すもの。
今回は容器回収やリフィルの活用などのエコな取り組みをしているスキンケア・メイクブランドをご紹介します。
関連記事→ゴミを減らすゼロウェイストなスキンケア。はじめの一歩
エコな取り組みをしている化粧品ブランド
良くも悪くもサステナブルとかエコは現在の流行。
実はより多くのエネルギーを使って化粧品を生産している場合でも、
自然由来の成分を使っているから・パッケージが生分解性だから=「エコ」
を謳う、なんてことは企業にありがちです。
実際のところどれくらい環境負荷が少なく済んでいるのかは
詳しく調べてみないとわからないし、調べても不透明な部分があるかも、
ということを念頭に置いておくと良いかなと思います。
とりあえず今回は選択肢を増やすためにも、各ブランドが発信しているエコな取り組みをまとめました。
気になるものがあったらチェックしてみてくださいね。
メイクアップ用品
まずはリップ、チークなどのメイクアップ用品を販売しているブランドをご紹介します。
ZAO
ラインナップ:メイクアップ用品
動物性の成分を使用しないヴィーガンコスメ。
ほとんどの製品のパッケージに竹を使用しており、ほぼ全てがリフィル(詰め替え)可能。
リフィルはマグネット式になっているので、竹のケースを繰り返し使うことができます。
他の化粧品ブランドの商品と比べてプラスチックの割合が圧倒的に少ないので、脱プラを目指している方におすすめ。
ラインナップは国産ブランドに比べると無難な色が少ない印象ですが、今後日本向けにも拡充していってほしいですね。
ラブーシュルージュ
画像:公式サイトより引用
ラインナップ:メイクアップ用品
パリ発のコスメブランド。特にリップスティックのカラー展開が豊富です。
リップはマイクロプラスティック(PMMA)、パラベン、パラフィン、防腐剤、動物性油脂不使用。
ヴィーガンレザーを使用したケースとリフィルは別売りになっています。そのため、ケースは繰り返し利用可能。
レザーには刻印ができるのでプレゼントにも良いかも。
リップのほか、リサイクルガラスを利用したマスカラなどもあり、パッケージングは非常にエシカルです。
日本の店舗は今のところ伊勢丹新宿店のみ。
イニスフリー
ラインナップ:スキンケア、メイクアップ用品、ヘアケア、フレグランスなど
韓国発のコスメブランド。
店舗では、使い終わったイニスフリー製品(スキンケア、ボディ・ヘアケア商品のみ)の容器回収・リサイクルをしています。
また、ティッシュの代わりにハンカチを使う「エコハンキーキャンペーン」なども行っています。
メイク用品は容器回収の対象外なのが残念ですが、トライしやすいお手頃価格の商品が豊富です。
LUSH
ラインナップ:スキンケア、メイクアップ用品、ヘアケア、フレグランスなど
パッケージフリーを推進しているLUSH。
石鹸やバスボムなどはパッケージなしでそのまま買うことができるほか、ヴィーガンリップスティックのリフィルなども豊富です。
さらにLUSHは使用済みの空容器の回収も行なっています(メイク用品含む)。
パッケージフリーの石鹸状のシャンプー「シャンプーバー」にも注目。
あちこちに店舗があるので試しやすいのも良いですね。
スキンケア用品
続いて、エコな取り組みをしているスキンケアブランドについてご紹介します。
メルヴィータ
ラインナップ:スキンケア、ボディケア、フレグランスなど。
生物学者・養蜂家のベルナー・シュビリアが創業したフランスのコスメブランド。
ほぼすべての商品がヨーロッパのオーガニック認証を取得しています。
直営店では、毎月21日~30日に「エコ10days」として、化粧品の空容器を回収し、リサイクルする活動を行っています。
メルヴィータの商品はもちろん、他社の商品でもOK。
回収した空容器は種類ごとに分別され、「再生原料へのリサイクルや熱利用等に活用」されるようです。
アスレティア
ラインナップ:スキンケア、ヘアケア、フレグランスなど。
RMK、SUQQUなどのブランドを展開する化粧品会社「エキップ」の新ライン。
パッケージにこだわりがあり、リサイクル素材やバイオ素材を積極的に利用しています。
不適合品・端材などを利用した再生ガラスカレットの使用率は90%以上。
アスレティア表参道店では、使用済み製品の容器の回収を行っています(アスレティア製品に限る)。
回収時、容器1つにつき10円を公益財団法人日本自然保護協会に寄付。寄付先の活動内容を選ぶこともできます。
ジュリーク
ラインナップ:スキンケア、ボディケア、フレグランスなど。
オーストラリア発祥の化粧品ブランド。
原料となる植物はオーガニック自社農園で栽培しています。
このオーガニック自社農園では雨水や地下水を利用したり、太陽光発電を取り入れたりとできる限り環境負荷の低い方法で植物の栽培を行なっているようです。
ネモハモ
画像:オンラインショップより引用
ラインナップ:スキンケア、ヘアケア
京都発のコスメブランド。
「効く」をテーマとしたオーガニックコスメを展開しており、石油由来の成分を使用していないことが特徴です。
容器の素材はサトウキビ廃材やFSC認証紙、リサイクルペーパー、非木材紙、ベジタブルインキなどを使用。
動物実験はせず、できる限り国産の原料を使い地産地消を目指しています。
ローカルで製造されることで輸送の無駄も少なくなるので、日本在住の身としては応援したいですね。
アスタリフト
ラインナップ:スキンケア
富士フイルムの化粧品ブランド。
2012年からリフィルを導入し、廃棄プラスチック量を約70%削減したそう。
化粧水「アスタリフトモイストローション」ではパーツを減らした容器を開発し、プラスチック量60%削減に成功しています。
BAUM
ラインナップ:スキンケア、ボディケア
資生堂とカリモク家具株式会社がコラボレーションし、2020年に誕生したブランド。
商品のパッケージは家具の製造過程で発生した木材をアップサイクルしたもの。
また、リフィル商品の積極的な配置や、森林保全活動への参加を掲げています。
コーセー
ラインナップ:スキンケア
雪肌精、ルシェリ、インフィニティなどのコーセーブランドのスキンケア容器(プラスチックに限る)を、全国の「イオン」「イオンスタイル」で回収しています。
リサイクルにはテラサイクルジャパンの回収プログラムを活用。
リサイクルで得た収益は、サンゴ育成活動費用として寄附するとしています。
ロート製薬
ラインナップ:スキンケア
ロート製薬も、テラサイクルを活用した容器回収を行なっています。
回収対象は化粧水、乳液、保湿クリーム、洗顔フォームなどのプラスチック製のボトル(フィルム付きのままでOK)。
プラスチック製品以外でも、フェイスマスク容器/アルミ蒸着パッケージやスキンケア製品の詰め替えパウチも回収可能。
ロート製薬以外のスキンケア容器も可だそうです。
全国のマツキヨラボで回収しています。
マツキヨラボはまだそんなに店舗数が多くないので、今後マツモトキヨシ店頭でも回収されるようになるといいですね。
キールズ
ラインナップ:スキンケア、ボディケア
使い終わったキールズ製品の空き容器を店頭に持っていくと、回収後リサイクルされるプログラムを実施中。
回収対象はキールズの全商品。
回収個数ごとにポイントが貯まり、ポイントの数に応じてプレゼントと交換されます。
ヴェレダ
ラインナップ:スキンケア、ボディケア、ヘアケアなど
ドイツ発のオーガニックコスメブランド。
植物原料の78%以上は認証された有機農法かバイオダイナミック農法、野生採集から調達しています。
ヴェレダもリサイクルプログラムを行なっており、使用済み容器を回収しています。
回収容器1つごとに1ポイントのエコポイントを進呈。
20ポイント貯まると、「ヴェレダミニサイズ商品2つ」か「トリートメント・オプション」のいずれかがプレゼントされます。
waphyto
ラインナップ:スキンケア、ボディケア、ヘアケア、ベビーケア、サプリメントなど
植物療法士の森田敦子さんがプロデュースしたスキンケアコスメブランド。
日本の伝統色を使ったミニマルなパッケージデザインが特徴で、
素材には使用積み製品を再生したPCRプラスティックが使用されています。
気持ちの良い買い物を
エコな取り組みをしている化粧品・スキンケアブランドをまとめてみました。
美容関連のお買い物はとても楽しいですが、できる限り理念に共感できるメーカーで購入したいですね。
これらのブランドを選ぶ以外に、リフィル・詰め替え商品を活用したり、今持ってる商品を無駄なく使い切る、といった基本的なことでもゴミは少なくすることができます。
リフィル商品のあるコスメブランドについては以下の記事にまとめているので、併せて参考にしてみてください。
→ケースをなくしてゴミを少なく!リフィル(詰め替え)商品があるコスメブランドのまとめ
個人的な取り組みとしては、肌断食をすることで商品の購入を最小限に抑えています。
肌が丈夫になったと感じるので、興味がある方にはおすすめです。
→【スキンケアしない】肌断食を1年間続けた結果を画像つきでご紹介
ランキングに参加しています。よろしければ応援よろしくお願いします。