突然ですが、「ミッフィー」ってご存知ですか?
オランダ生まれの、つぶらな瞳とバッテンの口、パキッとした配色が可愛いうさぎのキャラクターです。
日本ではキティちゃん、ピカチュウなどと並んで抜群の知名度を誇ります。キャラグッズを一度は見たことがある方が多いでしょう。子供の頃、絵本を持っていた方もいるかもしれません。
では、ミッフィーのアニメを見たことはありますか?
「すごく小さい頃に見たっきりで、ほとんど覚えていない」
「見たことないけど、どうせ子供が見るやつでしょ?」
「忙しいしそんなもん見てる暇ないよ」
そんな方にこそ、私はアニメ「ミッフィーのぼうけん」を見て欲しいんです!!
今回は、私が激推しする「ミッフィーのぼうけん」の魅力を紹介しようと思います。
5分で完結!疲れた大人にこそおすすめ
「ミッフィーのぼうけん」は、誕生60周年を記念して2015年に制作されたCGアニメのテレビシリーズ。
1話5分の完結型なので、スマホでサクッと見られる長さです。
- 電車の中で
- 休憩時間に
- 入浴中に
- おやすみ前に
いつでも見られちゃうのがポイントです。だから、リフレッシュにぴったり!
短い時間でリフレッシュするにはSNSやYouTubeなんかもあるのに、ミッフィーなんて見る価値あるの?
はい、SNSやYouTubeよりもミッフィーのぼうけんを見るべきです。
その質の高さや、詳しい魅力についてお伝えします。
魅力①CGアニメになった「ミッフィー」は動きのキレがすごい
先にお伝えした通り、ミッフィーのぼうけんはCGアニメーション。
あのミッフィーが自然な形で立体的になっていて、まるで本当に生きているかのような存在感です。
まず、オープニングから躍動感がすごい。
↓の動画で少しオープニングを見られます。
飛んだり跳ねたり走ったり滑ったり、画面いっぱいを使って動き回るミッフィーに元気をもらえること間違いなし。
また、その表情にも注目。
バッテンの口が特徴のミッフィー。無表情なイメージがある方も多いかもしれませんが、このシリーズでは違います!
嬉しいと目がかまぼこ型になったり、悲しいとしょんぼりした表情になったり。
ディズニーアニメのような大げさな動きはないので、確かに最初は無表情に見えるかもしれません。でも、徐々にその感情表現の豊かさに気づくはずです。
それが、疲れた心にはちょうどいい!
それはまるで、飼い猫の表情をだんだん読み取れるようになっていくような・・・
魅力②悪人がいない世界、個性際立つキャラクター
ミッフィーの世界には悪人がいません。
お利口なうさちゃんのミッフィーをはじめ、登場人物はそれぞれ個性的でありながら、他人を思いやる気持ちを持っています。
だから、喧嘩をしても、問題が起こっても、最後は必ずハッピーエンド!
展開がわからないYouTubeや他人の幸せアピールを見て心がざわつくSNSよりも、安心して見ることができます。
とはいえ、ただのほのぼのした物語ばかりが続くわけではありません。
自由奔放なグランティ、ちょっと女王様気質のメラニー、繊細なダンなど、個性あふれるキャラクターが物語にスパイスを効かせています。
意味深だったり、シュールだったり、大人がハッとするような一言を放つことがあります。
例えば、みんなと違って片耳が垂れているのが特徴のうさぎ・ダンのこのセリフ。
「ちょっと見た目が違うからって、壊れているとは限らない」
これはダンのソリについてのセリフですが、彼自身のことを表しているとも言えます。
こんな意味深な言葉が非常にさりげなく、説教くさくなく、自然に盛り込まれているのです。
10話も見終わる頃には自分の「推しキャラ」ができていることでしょう。
魅力③子役声優も癒しポイント
ミッフィーやその友達といった子ども役は、子役が声優をつとめています。
これが、どのキャラクターもびっくりするほどハマリ役。
たまにちょっとたどたどしい部分があったりして、可愛くて癒されます。
基本的にはみんな穏やかで叫んだり喚いたりしないので、キンキンした子どもの声が苦手な人でも大丈夫です。
ナレーターに有名な声優、櫻井孝宏さんも出演しているのでイケボ好きな方も楽しめます。
魅力④楽曲の質が高い
もともと子ども向けアニメだけあって、覚えやすく歌いやすい曲がふんだんに使われています。
事実、このブログのタイトル「たまごをさがして」も、ミッフィーのぼうけんの歌のフレーズからとったものです。ミステリアスな雰囲気が出てて良い曲なんです。
昔からあるオープニングのミッフィーの歌もアップテンポにアレンジされています。
スナッフィー(犬)の吠え声がこっそり裏打ちのリズムで入っているニクい演出も。
あまりのキャッチーさに、5話も見れば歌詞を覚えてしまい、ふとした瞬間に口ずさんでしまうことでしょう。
魅力⑤大人だからこそわかるシュールな展開
「ツッコミを入れながら見る」のも、ミッフィーのぼうけんの楽しみ方の一つ。
実際、子ども向けアニメならではの飛躍した展開も多いので、ツッコミどころは満載です。
ただ、稀に大人を意識した演出がされることもあります。
しかも、ものすごく微妙なラインで。
例えば、こんなシーンがあります。
グランティを朝ごはんに招待したミッフィー。
ミッフィーのお父さん特製のスクランブルエッグがあまりにも美味しくて、グランティは「来週も来ていい?」とねだります。
お父さんが「参ったな。その代わり、片付けはみんなで頼むよ」と冗談めかし、笑う一同。
しかしグランティだけは笑わず、「任せて」と一言。(本気)
その瞬間、ミッフィーのお母さんが笑うのをやめてすごい速さでグランティを見るんですよ。
「え、マジで?」みたいな感じで。このあたりは、「来週も来られたら困る!」っていう大人の感覚が反映されています。
たまーにこんな「気づいた人にはわかる」クスリときてしまうような演出があるから、ミッフィーのぼうけんを見るのがやめられないんです・・・!
実はタブーを冒し、今までのミッフィーのイメージを覆した問題作
こんな風に魅力たっぷりのミッフィーのぼうけんですが、実は問題作でもあるんです。
ミッフィーが元気に跳ねる、駆ける、笑う!
これらの表現はこれまでのミッフィーのアニメにはあまりないものでした。
以前のミッフィーアニメとどれほど変化したのかは、下の動画を見ていただくとわかるかもしれません。
これまでのミッフィーのテレビシリーズは絵本をベースに作られていました。
作者のディック・ブルーナさんの「子どもたちの正直なまっすぐな目に応えたい」という思いから、「どの向きでも常に顔は正面を向いていなければならない」という暗黙のルールがあったようです。
しかし、「ミッフィーのぼうけん」はそのルールを破りました。
結果、表情豊かで躍動感のある、美しいCGアニメが出来上がったのです。
ブルーナさんが亡くなったのは2017年のこと。
彼がこの「ミッフィーのぼうけん」にどれくらい関わっていたのかはわかりません。
しかし、彼が、あるいは製作者が「これまでのルールを破る」という決断をしたからこそ、ミッフィーは新しい進化を遂げることができたのではないでしょうか。
私は間違っていなかったと思います。
ミッフィーのぼうけんは、アマプラかネトフリで観られる!
ミッフィーのぼうけんは、AmazonPrimeVideoでシーズン1〜2まで見ることができるので、プライム会員の方はぜひ観てください。
また、 NetFlixでも見ることができます。
NetFlixではシーズン3まで公開しているので、アマプラで観てハマッたら登録してみるのが良いと思います。
(我が家は、ミッフィーのぼうけんを観たいがためにNetFlixに加入しました)
正直、この記事だけでミッフィーのぼうけんの魅力がちゃんと伝わっているか心配ですが、とにかくメリットデメリットなどを考える前に観てみて欲しい!1話5分だから!!!