なるべくゴミを少なくするゼロウェイスト(ごみゼロ)な暮らしを目指しているgrunty(@zerowastegrunty)です。
出産を控えており、熊本県の実家に里帰り中です。
母親に我が家では燃えるゴミを2ヶ月に1回しか出していないことについて話したところ、生ゴミを土に還すコンポストに興味を持ってもらえました。
【ゼロウェイスト】燃えるゴミは2ヶ月に1回。家庭ゴミを劇的に減らす4つのステップ
時間もたっぷりあるので、実家(庭あり戸建て)で使えるコンポストを自作してみることに。
作り方や使用方法などをシェアしたいと思います。
コンポストを自作する理由
最初は、我が家でも猫の排泄物処理用に使っている「自然にカエルS」を購入するのが良いだろうと考えました。
猫の糞をコンポスト(自然にカエルS)で堆肥化して処理。燃えるゴミが激減
- 分解能力が高く
- 屋内で使えて
- 手回し式なので混ぜるのも簡単
と、とても管理のしやすいコンポストだからです。
ただし、値段はなかなか高額。
実家のある市では生ごみ処理機購入の助成を行っていないということもあり、コンポストに慣れていない状態でいきなり購入するのはハードルが高いなと感じました。
実家の家族はどちらかといえば合理的な性格で、価値基準は「エコ」よりは「利便性」。
コンポストは慣れればゴミ出しの手間が減って、臭いからも解放され、とても便利なものですが、これまでのルーチンを崩すのはちょっと面倒でもあります。
私が出て行ってから使うのをやめてしまった場合には、使わないコンポストはゴミになってしまいます。
幸い、実家には庭があり、日当たりやスペースには恵まれています。
さらに落ち葉や使っていない植木鉢など、コンポストに活用できそうなものもたくさん転がっていました。
そこで、まずは時間やお金のコストをかけずに家にあるものを使ってコンポストを作ってみて、使い続けたいか判断してもらおうと思ったのです。
手作り植木鉢コンポストの作り方
- 主な目的は生ゴミ処理
- 堆肥としての使用予定はなし
という条件で使うことを想定しています。
材料はこちら。
- 植木鉢 3〜4個
- 市販の園芸用土(そのへんの土でもOK)
- 落ち葉(なくても可)
- 受け皿など、蓋になるもの
- 生ゴミ
- 水(必要に応じて)
まずは植木鉢の底の部分を石などでカバーしておきます。今回は割れたレンガを使ってみました。
鉢の中に園芸用土と落ち葉を入れて混ぜます。
実家の庭は落ち葉の下がふかふかの土になっていて、ミミズなどもたくさん生息していて微生物が多くいそうだったので、庭の土をそのまま使うことにしました。
植木鉢の1/4くらいまで土を入れておきます。
落ち葉を入れるのは土の炭素率をアップさせるためですが、おそらく園芸用土だけでも大丈夫ではないかと思います。
園芸用土や庭の土だけで運用していく中でアンモニア臭などの悪臭が気になるようになってきたら、落ち葉や細かく切った新聞紙などのC/N比の高い素材を入れてあげましょう。
C/N比とは土壌中の炭素と窒素の割合のことで、
C/N比が高い=炭素率が高い
C/N比が低い=窒素率が高い
ということになります。このC/N比のバランスがどちらかに偏ると、分解が遅くなったり悪臭の原因になったりします。
家庭の生ゴミは基本的に窒素率が高い(=炭素が少ない)ので、落ち葉や紙屑などの炭素率の高い素材で中和してあげるとバランスがとれます。
参考:土づくりと土壌診断⑫ 土壌改良資材の特性と使い方ーその2ー
植木鉢をもう一つ用意して、こちらにも同様に土を入れておきます。
熊本県は降雨量が多いので、雨除けに皿をかぶせておきます(晴れている日はなるべく取っておきます)。
雨ざらしの環境でなければ蓋は不要かもしれません。
以上でコンポスト完成!家にあるものだけで、0円で作ることができてしまいました。
右が生ゴミを入れる植木鉢コンポスト(1号機)、左が土を入れておくための植木鉢(2号機)です。
1号機の土がいっぱいになったら、2号機をコンポストとして使います。2号機をコンポストにするときは、代わりにもう一つ植木鉢を用意します(3号機)。
妊娠中である私を気遣って母親がほとんど作ってくれましたが、制作時間は15分程度でした。
両親は虫が平気な方なので、分解能力アップを期待して、庭のミミズも入れています。(コンポストに使える「シマミミズ」かどうかはわかりませんが、一応…)
置き場所は、日中に3時間以上は日光が当たる場所にしてください。
手作り植木鉢コンポストの使い方
- 土の上に生ゴミを入れる
- 土とよく混ぜ、生ゴミの表面にしっかりと土が着くようにする(水分量の少ない生ゴミの時は、水を足す)
- もう一つの植木鉢から乾いた土をかぶせ、生ゴミが表面に露出しないようにする
基本的には以上の流れで使っていきます。
土の上に生ゴミを入れる
土の上に・・・
生ゴミを入れます。(今回はバナナの皮、悪くなってしまったおにぎり)
土とよく混ぜる
土とよく混ぜます。
今回は水をコップ一杯分くらい入れました。
判断基準としては、「土が生ゴミの表面にしっかりくっついているかどうか」です。
土が生ゴミの表面にとどまらず、パラパラと落ちてしまうようであれば水を追加します。
生ゴミ自体の水分で土がしっかりくっついているようだったら、水は不要。
まあ、アバウトで大丈夫です。
もう一つの植木鉢から乾いた土をかぶせる
土を入れておいた植木鉢(2号機)から土をとって・・・
生ゴミが露出しないように土をかぶせます。
今回はなんとなく庭の落ち葉もかぶせてみました。
経験上、しっかりと土をかぶせることが臭いや虫の発生を抑えるコツ。
運用を続けているとだんだん土が増えてくるので、いっぱいになったら蓋をして適当なところに置いておき、熟成させます(1号機)。
乾いた土を入れていた植木鉢をコンポスト2号機として使い、3号機に乾いた土を入れておきます。
2週間〜1ヶ月ほどで1号機のコンポストが土として熟成されるはずなので、
3号機をコンポストとして使うときには1号機の土を使うことができます。
このように、ぐるぐるとローテーションさせていくイメージです。
この使い方ならば、堆肥の利用予定がなくても土が無駄になることはありません。
熟成させた土は、もちろん堆肥としてガーデニングに利用しても大丈夫です。
それほどスペースも取らないし、植木鉢は重ねて置いておくことも可能なので、ベランダなどでも運用できるはずです。
今回のコンポストは、以下のサイトと動画を参考に作ってみました。
「植木鉢コンポストをやってみたい!」と思われた方はチェックしてみてください。
豊橋技術科学大学 環境・生命工学系(旧エコロジー工学系)生命工学分野 生物機能工学研究室
ちょっとおしゃれなコンポストを探している人にもおすすめ
植木鉢コンポストは、植木鉢の見た目を選びさえすれば、段ボールコンポストなどよりははるかにおしゃれに仕上がります。
今回は家にあるものを使うことにしたので見た目はあまり(というか全然)拘りませんでしたが、かわいい植木鉢を使ったり、植木鉢にペイントを施したり、蓋になるお皿もテラコッタで揃えたり、工夫次第ではなかなか素敵になるのではないかと思っています。
植木鉢だと色々なデザインを選ぶことができるのも良いですね。
植木鉢ではないですが、インドの植木鉢風の素焼きコンポスト。カラフルでめちゃくちゃ可愛い。
[Bangalore] 芋づる式エコロジカル生活。ゴミで堆肥作り
コンポストがあればゴミが減る
私自身、自宅にコンポストを導入したことで家庭ゴミが劇的に減ったことに驚いた経験があります。
以来、「これは全家庭が使うべきでしょ」と考えるコンポスト過激派になってしまったので、実家にもコンポストを作ることができたことをとても嬉しく思っています(付き合ってくれる家族にも感謝してます・・・)。
植木鉢コンポストの使用感については今後も更新していきます。
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余った土は新しい土を買ったときに引き取ってもらうか、燃えるゴミ(!)で捨てるしかないという状況が苦痛で、土の循環のためだけでもいいから、庭で手軽にコンポストができないかなぁと思って探していたらこちらの記事を見つけました。
早速バラ栽培用の大きな植木鉢を3つ購入し、やってみることにしました。
時々生ゴミを入れたりし、ゆるく、循環生活できたらいいなぁと思っています。
他の記事もいいなと思いました。これからも応援しています。
りんごさん
コメントありがとうございます!
コンポストは使い途がないとなかなかハードルが高いですよね…
私も肥料としてはほぼ使っていませんが、生ゴミを自宅で処理できるのが便利で、今ではなくてはならないものになりました。(うちの場合はキエーロですが)
ゆるーく楽しんでいただけると嬉しいです!
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