エコミニマリズム 暮らし

中古戸建て購入の全記録(流れ・体験談)

東京郊外にある中古戸建て物件の購入が、ようやく終わりました。

初めての不動産購入でわからないことが多すぎて、検索しまくりの日々を送っていたのですが、

最近のサーチエンジンの傾向なのか、個人ブログはまず引っ掛からず、上位表示されるのは当たり障りのない情報を載せた企業サイトばかり。

なかなかリアルな情報や体験談が出てきませんでした。

よって私が書いたところで辿り着ける人がいるのかは不明ですが、今回の戸建て購入の一部始終を備忘録として記しておきたいと思います。

物件検索~内見

まずは住宅ローンのシミュレーションなどを通して、無理なく支払えそうな物件価格を決定しました。

価格に加えて、以下の条件に絞って物件を検索。

  • 築15年以内
  • 戸建て
  • 駐車場有

築年数については古いほどもちろん安くなるのですが、3年間築50年の古民家に住んでいた身としては、古い物件のデメリットを無視できませんでした。

また、戸建てはマンションとは異なりメンテナンスも自分たちでしなくてはならないので、築浅の方がコスパが良いのではないかと考えました。

郊外とはいえ東京都だとこれだけでもだいぶ絞られてきます。

駅までの距離はある程度妥協する必要がありました。あとは間取りを見てワクワクするかどうかなどのフィーリングで選んでいきました。

検索サイトはアットホームや、goo不動産、Yahoo不動産のアプリを使っていました。

特にgoo不動産はキーワード検索ができるのでおすすめです。

私の場合は性能の良い家に憧れていたので、キーワードに「工務店」などを入れて検索すると質の良さそうな注文住宅を絞り込めました。

何回か引っ越ししているのですが、不動産屋にはいつも「今は不動産情報はすべてネットに出ている」というようなことを言われていたので

今回は掘り出し物を狙わずにひたすらネット検索していました。

内見

ある程度気になる物件が絞られてきたら内見の申し込みを入れます。

私たちは5軒ほど内見しました。

中には売主さんが居住中の家もありました。その場合、こちらの仲介業者と売主さんの仲介業者が立ち会う形で内見をします。

売主さんが思いっきり生活している最中のお宅に入っていくのは緊張しますが、直接住み心地や疑問点など聞くことができて良い面もあります。

ただ子連れだったので、汚したり悪戯をしないように気を遣いました。

最終的に購入を決定した家は、売主さん居住中の注文住宅でした。

同じ価格帯・地域の家と比べるとコンパクトでしたが、太陽光パネル付きで断熱性も高そうだった点が気に入りました。

購入申し込み

購入したい物件が決まったら、仲介業者を通して購入の申し込みをします。

この辺になると仲介業者も結構前のめりになってきて急かしてきます。

申し込みをするのは緊張しますが、この申込書自体には法的効力はないようです。

中古住宅売買では値下げ交渉が一般的らしいので、自分たちの購入希望価格を書いて提出します。

あと、我々は物件のどんなところが気に入ったのかを書いたお手紙も添えてみました。

その後もう1回の値下げ交渉をして、結果的に売値から-100万円で決定することができました。

この交渉の時には住宅ローンの事前審査が通っているかどうかが割と重要になってきます。

本当に購入したいのだという意思や、支払い能力があることを伝える意味で。

事前審査は物件購入が決まっていなくても申し込むことができ、即日~1週間くらいで結果が出るので、物件を探している段階でいくつか通しておくと良いと思います。

契約

購入金額と引渡し時期について双方合意が取れたら契約になります。もう逃げられない感じです。

私たちの場合は売主さん側の仲介業者のオフィスで行いました。

この時には

  • 印紙代
  • 手付金
  • 仲介手数料の半額

を全て現金で持って行きました。

重要事項の読み合わせとサイン、お金の支払いなどでトータル2時間くらいかかりました。

この時に残置物の相談(エアコンや照明など残していくものはあるか)なども行います。

子連れで行きましたが、娘がベビーカーの中で眠っていてくれたのが幸いでした。

「家買おうか」と夫婦で相談し始めてから、ここまで2ヶ月くらいでした。

しかし引渡し時期は契約から3ヶ月以上先でした。ここから怒涛の引越し準備が始まります。

住宅ローン申し込み

契約が終わったら住宅ローンを決定し、本申し込みをします。

3冊くらい住宅ローン関連の本を読んで検討しましたが難しすぎて、結局、脳死で変動金利・元利均等返済にすることにしました。

私たちが使うことにしたのはPayPay銀行です。超低金利だったこと、やり取りがネットでスムーズだったことが決め手になりました。

大手銀行も候補でしたが、用意する書類が膨大だったのと、まさかのデータ不可郵送のみだったのが面倒すぎて本審査申し込みにも至りませんでした。

これから長いことお付き合いする銀行なので、やり取りのしやすさも大事なポイントかなと思います。

火災保険の検討

火災保険にも加入しなくてはなりません。

何社かに見積もりを取ってざっくりと相場を把握した上でソニー損保の火災保険にしました。

こちらもネットで完結することと、UIが良かったので決定しました(使いやすさ大事・・・)

物件の耐火区分と耐震性能によってかなり割引が効くので、仲介業者かハウスメーカーに問い合わせてみることをお勧めします。

この耐火区分と耐震性能の証明書をもらうためにハウスメーカーに問い合わせたところ、気を利かせて家の名義変更も行ってくれました。

しかしそのことを知った売主さんが若干ご立腹になるというプチトラブルもありました(まだ引渡し前だったので)。この辺りは慎重に行った方が良いと思います。

引っ越し準備

諸々の手続きを並行しつつ、新居が決まった時点で引っ越し準備です。

私たちは引渡しまで時間があったので、じっくり断捨離に取り組みました。

子どもが生まれて生活スタイルも大きく変わっていたのと、新居の間取りが割と個性的だったので、結婚当初に揃えた家具はほとんどジモティーで手放しました。

あとはSweet Home 3DというWebアプリを見つけて、間取りを3Dに起こしてインテリアのシミュレーションなどをしていました。めちゃくちゃ楽しいので時間がある方にはおすすめです。

家具屋さんも何軒か行って、やっぱりめちゃくちゃ楽しかったのですが、イメージの材料にするだけで購入は控えました。

生活スタイルが想定と異なったり、部屋の新しい使い方を見出したり、住んでみないとわからないことってたくさんあるので、まずは家具ほぼゼロ状態で入居です。

現住居の解約通知

引っ越しが決まったらなるべく早めに大家さんと管理会社に解約の通知をします。

エアコン、ガスコンロなど残置していきたいものは事前に相談しておきました。

また、元住居で入っている火災保険の解約も行いました。少額ですがお金が返ってきたので、忘れずにやっておくと良いと思います。

引っ越し業者選び

2tショートトラック1台に乗せられるだけ乗せるプランを引っ越し業者にお願いして、家電(とコンポスト)を中心に運んでもらいました。

荷物をかなり減らしていたのと、近距離での引っ越しだったので、半分くらいの荷物は自分たちで運びました。

SUUMO一括見積もりで複数の見積もりをとって、一番リーズナブルだったハロー引っ越しセンターにお願いしました。

閑散期とはいえ土曜日で33,000円(プラスエアコン移設費12,000円)という破格の値段だったので、値下げ交渉する気も起こらず即決でした。

ハウスクリーニング

物件購入の場合は賃貸とは異なり退去後のハウスクリーニングは買主側の負担になることが多いようです。

私たちはトイレ、お風呂、キッチンといった水回りだけ「くらしのマーケット」でプロのクリーニング業者にお掃除をお願いすることにしました。

他の部分は入居後に自分たちで掃除をしました。

売主さんは常識的な範囲内で綺麗に掃除をしてくれていましたが、やはり水回りは気になる部分もあったのでプロにお願いして良かったと思っています。

自分でやったらどれほど時間と労力が掛かっていたのかと思うとゾッとします。

ライフラインの手続き

電気・水道といったライフラインの手続きも、通常の賃貸での引越しと同様、引渡し前に済ませておきます。

これまでの賃貸ではネットで完結していましたが、戸建てで居住中ということもあり開通には電話連絡が必要でした。

時間に余裕をもって済ませておくことをおすすめします。

インターネットの開通工事は時間がかかることが多く、何度か泣きを見たことがあります。

今回は1ヶ月以上前に連絡を入れておき、引渡し翌日からネットを使うことができました。

転出届

マイナンバーカードを持っている場合、自治体によってはマイナポータルから転出届を提出できます。

家族全員がマイナンバーカードを持っていたら、代表者1名がマイナポータルで手続きすれば役所に行く必要はありません。

そのままマイナンバーカードを持って転入先の役所に行けば、マイナンバーカードが転居届の代わりになります。

「めちゃくちゃ便利になったな~」と思いながら早速転居手続きを済ませました。

しかし、一つ落とし穴が。それは住民票や印鑑登録証は、この手続きの後だと転入するまでコンビニ発行ができなくなるということ。

このことを知らずに、住民票等を取得する前に転居手続きを済ませてしまったため、結局は市役所に行って住民票等を発行してもらうことになってしまいました(決済で必要だったので)。

もし住民票などの書類が必要な場合は、取得を済ませてから転居手続きを行うことをおすすめします。

子どもへの対応

子どもはまだ2歳で、保育園にも入っていないので、特に手続きが必要なものはありませんでした(乳幼児医療証の発行くらい?)。

公務員の場合は職場で児童手当の手続きもできます。

しかし環境が大きく変わるので、事前にちょいちょい「おひっこし」をすること、新しいおうちに行くことについてお話をしておきました。

なんならA4の紙をホチキスで閉じて、娘のお気に入りのぬいぐるみがお引越しをするという内容の絵本まで作りました。

(まあ引渡しまで3ヶ月も時間があったので・・・)

その甲斐あってか?初日から特にぐずることもなく、自分のベッドですんなりと眠ってくれました。

荷造り

子連れでの初めての引越しなので、余裕を持って引越し3週間くらい前からちょこちょこと使わないものを段ボールに入れていきました。

大体以下のような順で、毎日少しずつ荷造りしていきました。

 季節もののレジャーグッズ・飾り(浮き輪、雛人形など)↓

 洗面まわりのストック↓

 本↓

 趣味の道具(手芸用品、頻繁に使わない電子機器など)↓

 オフシーズンの服や毛布↓

 調理家電・登場頻度の低い調理道具↓

 2軍の食器↓

 引越しで必要なもの以外の書類、大きめのおもちゃ↓

 調味料類、乾物、食器↓

 引越し当日から使う日用品

服に関しては季節の変わり目だったこともあり、何度か出し入れをする羽目になりました。

最終的には大きなポリ袋にオフシーズンの服を入れて、必要だったら引っ張り出すようにしていました。

服やクッションなど柔らかいものはダンボールよりポリ袋に入れてしまった方がその後の処理も楽です。

調味料類はいつもより小さめのサイズを買うようにして、なるべく使い切って持っていく量を減らしました。

段ボール類は後で必要なものが出てきても大丈夫なように基本的に蓋を開けっぱなしにしておいて、引越し直前に閉じるようにしました。

めちゃくちゃ荷物を減らしたこともあって、トータル20箱くらいで済みました。

決済(引渡し)

いよいよ決済当日。この日にやることといったらざっくりと

  • 抵当権の設定
  • 売主へ残金の支払い
  • 司法書士に抵当権設定費用の支払い
  • 鍵をもらう

といった感じです(いまだに何が行われていたのかはっきりと理解していない)。

通常、決済は平日の午前中に行われ、

ローンを組んだ銀行から自分の口座にお金が振り込まれます。

そのお金を関係者各位に振込み(自動の場合と手動の場合があるようです)、着金が確認できたら無事に決済終了となります。

ちょうど全銀システムの不具合で銀行間の振込に遅延が発生していた時期で、着金の確認が取れるまでヒヤヒヤでした。

午前中はまだ子供が元気な時間帯なので、契約時のように昼寝をしていてくれず、契約者である夫を残して二人で散歩に出たりしていました。

トータル2時間弱程度の時間がかかりました。

いよいよ引越し

長かった手続き地獄・荷造り地獄もようやく終了し(新たな手続き地獄と荷解き地獄が始まるのですが)・・・引越しです。

なんせ3ヶ月も時間があったので(何度でも言う)、引越しの準備とシミュレーションに労力をかけることができ、3日間程度で搬入と荷解きは終わりました。

家具もいくつか買う予定だったのですが、キッチンのカウンターで十分に食事がとれることに気がついてしまい、結局椅子しかないがらんとしたリビングダイニングで過ごしています。

子どもの椅子が一番立派
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今の家で気に入っているところは断熱性に優れていることと(これも何度でも言う。家が寒くないって本当に素晴らしい)、太陽光パネルの発電量と消費量をチェックできるモニターがついているところです。

また新しい暮らしを少しずつブログに残していけたらと思っています。

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