キャッシュレス化が進み、クレジットカード決済やQRコード決済がずいぶん普及しました。
しかし、まだキャッシュレス化がなかなか浸透しない分野もあります。
それは新郎新婦の門出を祝う「ご祝儀」・・・
キャッシュレスご祝儀はメリットだらけ
冠婚葬祭には暗黙のマナーがつきもの。祝いの場に効率化を持ち込むことで良い顔をしない人も一定数いるでしょう。
しかし、キャッシュレスにすることで
- 新札やご祝儀袋を用意する必要がないので、ゲストの負担が減る
- クレジットカード決済ができれば、ポイントがたまってお得
- 事前決済してもらえば当日の費用に充当できる
- 当日、高額なご祝儀を管理するプレッシャーからの解法
などなど、メリットがたくさんあります。
私の結婚式の場合、ゲストの年齢層が比較的若かったため、キャッシュレス決済を便利に思ってくれる人が多いのではないかと考えました。そこで、ご祝儀をキャッシュレスで集める方法を調査してみました。
(実際には、自分の結婚式でのキャッシュレスご祝儀は叶いませんでしたが・・・)
ご祝儀をキャッシュレスで集める方法
キャッシュレスでご祝儀を集めるときのポイントは、「必ず現金での受け取りにも対応する」こと。
楽天インサイトの調査によると、79.5%の人が「ご祝儀(お年玉含)」のキャッシュレス決済に抵抗があると回答。
(ただ、これは「キャッシュレス決済で支払ったことがないと回答したそれぞれの費用項目」の中での回答なので、キャッシュレスが浸透していない分野の比重が高くなるのは当然でもあります)
やはり、抵抗がある人が多いのは事実。
現金でのご祝儀をメインに据えつつ、オプション的にキャッシュレス支払いが選べるようにするのが無難かと思います。
前置きが長くなりましたが、キャッシュレス決済の方法について。
大きく分けると、以下の3つの方法が考えられます。
①クレジット決済対応のWEB招待状を使う
②個人間送金サービスを使う
③銀行口座を招待状に記載する
以下、詳しく検討してみます。
①クレジット決済対応のWEB招待状を使う
この方法が一番双方にとって手間が少なく、自然なのではないかと思います。
WEB招待状とは、紙の招待状を送る代わりに招待用のWEBページをゲストに送ることによって、オンラインで出欠登録ができるサービス。
中には事前決済に対応しているものもあり、ゲストがクレジットカードでご祝儀を支払うことができます。(もちろん、当日現金払いも選べます)
今のところ事前決済に対応しているのは
の3つ。どれも無料。
ただ、デメリットがひとつあります。
それは決済手数料をどちらかが負担しなければならないこと。
Biluceの場合は5%(ゲスト負担か新郎新婦負担を選べる)、楽々!WEB招待状とWeddingdayの場合は4%(新郎新婦負担)の決済手数料がかかります。
ご祝儀が3万円とすると、手数料が1200~1500円程度になるので、ちょっと負担するのもされるのもつらいですね・・・
実際、私は招待状にBiluceを利用したのですが、このことが引っかかって事前決済システムは使いませんでした。
しかし、「便利だね~」という声をちらほらいただいたので、WEB招待状を使うだけでも少しはゲストの負担軽減にはなったようです。
(「ご出席」を選択すると、自動的に「ご」に二重線を引いてくれるんですよ!笑)
事前に出欠確認して→住所聞いて→デザイン選んで→筆耕頼んで→間違いがないかチェックして→発送
というプロセスが
事前に出欠確認して→デザイン選んで→LINEでURL送信
と、大幅に軽減できたので、私たちにとっても楽でした。ペーパーレスでエコだし!
出席者一覧はエクセルデータでダウンロードできるので、名簿もすぐに作れて便利です。
②個人間送金サービスを使う
LinePayなど個人間送金サービスのアカウントを招待状に載せることで、事前にご祝儀を送ってもらうことができます。
「なんとかペイ」といった電子マネーサービスは乱立していますが、
集めたご祝儀を式場への支払いに当てることを考えると
・銀行(日本円)で引き出せること
がサービス選びのポイントになってくるのではないかなと思います。
現状、送られた電子マネーを銀行で現金化できるのは以下のサービス。
- LinePay
- Pring
- MoneyTap
- J-coinPay
- 楽天銀行Facebook送金
これらの中でご祝儀集めに向いているのは、やはり利用者数が多いLinePayでしょうか。
また、PayPayも2019年9月30日に現金化に対応予定なので、認知度の高さでいえばこちらも良いかもしれません。
ただ、これらの電子マネーはまだまだ浸透したとは言えません。
現金化できる電子マネーは基本的に利用する前に本人確認が必要になるため、少し登録に手間がかかるのもネック。
でも、通常の現金払いと併用することで、すでにサービスを利用している方には便利に使ってもらえるのではないかと思います。
③銀行口座を招待状に記載する
シンプルに、ご祝儀を振り込み式にしてしまおうという発想です。ベトナムではこの方法が流行っているそうですよ!
ネットバンキングなどを使っていれば手間なく振り込めます。電子マネーよりも利用している人が多いので、「じゃあ振込みにしようかな」と思ってくれるかも。
振込み手数料はかかりますが、数百円なのであまり負担にもなりません。また、ネット銀行なら手数料がかからない場合も多いです。
しかし、慣れている手段である分、集金感が強いので抵抗がある方も多いかもしれません。やってることは同じなんですけどね!
キャッシュレスご祝儀を進めよう
以上、ご祝儀をキャッシュレスで集める方法でした。
私の場合は会費制のウエディングなので、WEB招待状の備考欄に振込み口座を記載しておけば良かったかなと思います。
(当日、大金を親族に預けるのはやはり気が引けるんですよね・・・)
マナー云々、気持ちが云々言う方もいるかとは思います。
でも、ご祝儀をキャッシュレスにすれば双方にとってメリットがあるのは紛れもない事実。
ゲスト側の選択肢を増やしていくためにも、キャッシュレスご祝儀を検討されている方は、ぜひ実行していただけると嬉しいです。