なるべくゴミを出さない、ゼロウェイスト(ごみゼロ)な生活を目指しているgruntyです。
今月、2年間住んでいたマンションから、築50年の賃貸一戸建てに引っ越しました。
引越し作業は家の中をひっくり返すようなもの。
私たちの家にも、たくさんのゴミや不用品がありました・・・
今回気が付いた、引越しに伴う「ゴミ」を、できる限り少なくする方法について、時系列に沿ってシェアしてみたいと思います。
【引越し1~2ヶ月前】引越しが決まったら真っ先に始めること
実は、私はこれまでに7回の引越しをしたことがある引越し魔(改めて書き起こしてみて自分でもちょっと引いています)。
これまでの経験から考えても、引越しの準備は早いに越したことはありません。特にゼロウェイストを目指すならなおさらです。
引越しが決まったら、2ヶ月先でも1ヶ月先でも、即行動を始めましょう。
引越しの方法を考える
距離や荷物の多さによって引越しの方法はさまざま。
一般的な引越しの場合、基本的には大きく分けて3つの方法があります。
- 大手引越し業者に頼む(アート、サカイなど)
- 個人の引越し業者に頼む
- 自力で引っ越す
自力≧個人の引越し業者>大手引越し業者
の順でゴミの量とコストが抑えられると思います。
というのも大手引越し業者の場合、梱包用のダンボールや緩衝材が送られてくるため、余分なゴミが増えやすくなるのです。
過去に引越し業者を利用したこともありましたが、一人暮らしだったこともあり緩衝材が余りまくってしまいました(今回の引越しで再利用できましたが)。
個人の引越し業者は格安のため、自分でダンボールや緩衝材を用意することが多いです。
必要な分だけ用意することができるので、手間はかかりますがゴミは少なくて済みます。
私たちの場合は引越し距離が短く、期間に余裕もあったため、基本的には自力で引越し作業を行い、重いものは個人の引越し業者にお願いする形をとりました。
すでに運び込んだダンボールの中身を出す→ダンボールを再利用、という流れで荷物を運んでいけば、少ないダンボールで引越し作業ができました。
(まあCO2排出量的には一度に運んじゃった方が良いのですけど・・・)
個人の引越し業者は「くらしのマーケット」で依頼。
大手よりも数万円安い値段で引き受けていただけて、コスト面でも満足しています。
とはいえ距離や荷物の数によってはやはり大手の引越し業者がベストな場合もあります。
繰り返し使えるBOXなどを使った「エコプラン」が用意されていることも多いので、チェックしてみると良いかと思います。
エコ楽ボックス(アート引越しセンター)
http://www.the0123.com/case/ekoraku/
エコ・プラン(ハトのマークの引越センター)
http://www.hato-kansai.or.jp/environmental/eco/
地球に優しいエコ引越し(三八五引越センター)
http://www.0385.co.jp/eco.php
えころじこんぽ(日通)
https://www.nittsu.co.jp/hikkoshi/about/material/
長距離エコリーズナブルパック(アリさんマークの引越社)
http://www.2626.co.jp/long/eco_reasonable.html
不用品を選別し、売ったりあげたりする
引越しが決まったら、改めて家の中を見回して、頭の中で擬似引越し作業を行ってみます。
梱包できるものは梱包を始めてしまっても良いと思います。
その中で、
- まだ使えるけれど、使わなくなったもの
- 新居に持っていくのを躊躇するもの
などがあれば、とりあえずフリマアプリに出品してみましょう。
宅急便で送れるくらいの大きさのものであればメルカリやラクマ。
家具など大きなものはジモティーを利用して引き取り手を募ってみると、家の近くまで取りに来てもらえることがあります。
私たちは引越し2ヶ月ほど前から
- バイク用品
- 香水などの雑貨
- 使わなくなった教材
- 服や靴
などをメルカリで売りました。
引越し後の今もちょこちょこと売れているので、なるべく早くから手をつけた方が良いと思います。
新居への搬入が難しそうだった
- ベッド
- ダイニングテーブルのセット
は、ジモティーで売り、引き取りに来てもらいました。
不用品はリサイクルショップに持ち込むという手もありますが、フリマアプリの方が高値で売ることができるので、時間に余裕がある方にはおすすめです。
引越し代の助けにもなり、荷物も減らすことができ、まだ使えるものを捨てずに済んだので、本当にやって良かったです。
出品側ではほとんど利用したことがなかったので、ちょっと難しくて面倒なのかなと思っていたのですが、
コンビニで気軽に発送できるのでとても簡単でした。
「フリマアプリは嫌だけど、まだ使えるものを捨てたくない」という方は、寄付してみるのも良いと思います。
例えば「NPO法人もったいないJAPAN」は、かなり広範囲な品物の寄付を募っています。
ごみの再利用方法を考える
フリマアプリに出すまでもない、本当の不用品が発掘されてしまったら、再利用方法を考えてみます。
例えば私は手芸が好きなので、古布を細かく切って布ぞうりを編んだり、痛んだベッドシーツを使ってカーテンを作ってみたりしました。
以前DIYで作った棚(この記事)は、新居に合わせて作りかえることに。
引越し直前になると余裕がなくなって「捨ててしまえ!」となりがちなので、早めに考えておくと良いと思います。
ダンボールなどの梱包資材をかき集める
自力で引越しor梱包資材サービスのない個人引越し業者に頼む場合、自分たちで梱包材を手配しなくてはなりません。
が、ここでダンボールセットを買ってしまうのはナンセンスです。
通販で届いたダンボールや緩衝材は大切に取っておき、スーパーへ行って不要なダンボールをもらって来ましょう。
これらは上記のメルカリ発送の際にも役立ちます。
ちなみに細かいですが、スーパーでダンボールをもらう際は、「ペットボトル飲料」のダンボールよりも「スナック菓子」のダンボールの方が大きくて使いやすいのでおすすめです。
【引越し2週間前】忘れがちな部分に手をつける
引越し2週間前にもなると、梱包やら役所の手続きやらでバタバタとし始めます。
資源ごみや冷蔵庫の中身の整理など、ついつい忘れがちな部分に手をつけていきましょう。
資源ごみの日を把握する
多くの自治体では2〜3週間単位で資源ごみを回収しています。
ゴミの収集カレンダーをチェックして、リサイクルできる古紙や古布、空き缶を出すタイミングを逃さないようにしましょう。
私は古布回収の日の前日に合わせてクローゼットの梱包をしたりしていました。
ちなみに、食材の保管などに使える空き瓶は取っておいて、新居にも持っていくのがおすすめです。
食材の使い切りや冷凍保存を目指す
食材を無駄にしないために、余計なものは買わずに冷蔵庫の中身の使い切りを始めます。
ただし注意点も。
私たちの場合は早くに食材を使い切りすぎて、引越し終盤は外食やテイクアウトが多くなってしまいました・・・
引越し前日〜2日後くらいまではキッチンを満足に使えないこともあるので、食材の使い切りついでに、食事を冷凍して準備しておくと良かったなと思っています(クーラーボックスなどに入れて食材が保つくらいの距離であれば)。
【引越し1週間前〜当日】なるべくゴミを出さないパッキング方法
いよいよ引越しも大詰め。使えるものは全て使って、ゴミを出さない梱包を目指します。
引越し後の片付けの負担も減らすことができます。
使えるものは全て使ってパッキングする
大きめのスーツケースやイケアのバッグなど、荷物が詰め込めそうなものは全て活用。
実は、こんなものも緩衝材として使えます。
- 靴下(割れやすい花瓶などに履かせる)
- 毛布(TVモニターなどを包む)
- タオル(ダンボールの隙間に埋め込む)
とにかく使えるものは全て使ってパッキングをすると、省スペースになる上ゴミを減らすことができます。
ダンボールにガムテープは使わない
ダンボールを組み立てるのにガムテープを使う必要はありません。
- Aを折る
- Bを折る
- Cを折る
- Dを折る
- DをAの下にくぐらせる
これで箱として自立します。
こんな感じになります↓
ただし、重いと底が抜ける可能性があるので、重量のあるものを入れる場合はガムテープで補強した方が良いと思います。
(この方法で瓶を運ぼうとしたところ、底が抜けて割れてしまいました・・・)
電気の基本アンペア数を低く設定してみる
これは直接ごみを減らすためのものではないですが・・・
電気を新たに契約するとき、基本アンペア数の希望を聞かれます。
省エネを目指す方は、ここでオススメされるアンペア数よりもちょっと低めに設定してみましょう。無理だと思ったら変えられます。
私たちは4DKの一軒家で40〜50Aをオススメされましたが、30Aにしてみました。
早めの準備が肝要
というわけで、引越しにおけるゴミの減らし方をご紹介しました。
2ヶ月くらい前から準備を始めて、ゴミの量は二人暮らしにしてはまあまあ抑えることができたのではないかなと思っています。
特にガムテープや緩衝材をなるべくを使わない梱包方法のおかげで、引越し後の片付けが楽でした。
が、やっぱり引越し後半は焦って「捨てよう捨てよう!」というマインドになってしまったので、余裕を持って取り掛かるのが大切なのかもしれません。
以前住んでいた所よりもゴミ袋の値段が上がったこともあり、より一層ゼロウェイストに力を入れたいと感じている所存です・・・