我が家では猫を一匹飼っています。
ゴミを減らす「ゼロウェイスト」を始めてから、家庭ごみは順調に減らすことができているのですが、どうしても猫関係のゴミが減らない!
我が家の燃えるゴミは猫の排泄物が大半を占めています。
そこで、猫関係のゴミを減らす、あるいは環境負荷を減らすためのアイディアを今一度調べてみました。
私が実際に試したものも含めてご紹介します。
猫砂
- 大容量の猫砂を買う
- 鉱物ではなく、おから、紙、木質ペレットなど自然由来の猫砂を選ぶ
出来るだけ大容量の猫砂をまとめて買うことで、包装のゴミを減らすことができます。
また、鉱物(ベントナイト)系の猫砂は採掘の環境負荷が大きく、粉塵も猫や人間の肺にとって悪影響。
猫の好みに合えば、おからや紙製などの猫砂に切り替えても良いと思います。
参考:Your Cat’s Litter Box Is Hurting The Environment -Cat Gazette
私の猫にも最初は鉱物系の猫砂を使わせていましたが、徐々に再生紙を使った紙砂に移行しました。
やはり鉱物に比べると塊がゆるいことはあるのですが、軽くて持ち運びが楽で、砂埃も舞わなくなり満足しています。
猫の排泄物
猫の糞をトイレに流すのはやめたほうが良さそうです。
トイレのつまりの原因になるほか、猫の糞はトキソプラズマという菌を保菌している可能性があります。
この菌が浄化しきれなかった場合、海に流れるとラッコの脳に異常が生じてしまいます。
- チラシや包装パッケージなどに包んで捨てる
- 堆肥化する
猫の糞をトイレに流すことを推奨している自治体もあるようですが、上記のトキソプラズマの問題を考えるとやめておいた方が良さそうです。(室内飼いの猫は感染リスクが低いですが、それでもゼロではない)
そんなわけで我が家ではチラシや包装袋などでウンチとおしっこを包み、燃えるゴミとして捨てています。これが結構な量になります。
(追記)現在はトキソプラズマを保菌している可能性のあるウンチだけ燃えるゴミとして捨てています。
おしっこは流せる紙砂を使って、人間のトイレのついでに流しています。
これだけでもかなりゴミが減りました。
ただ、大量に流すと排水管がつまる原因になるので、少量ずつこまめに流すよう気をつけています。
調べたところ、猫のウンチの堆肥化は理論的には可能。
ただ、個人のブログなどを読む限りでは
- プランターに埋める
- ダンボールコンポストに埋める
などの対処では分解が追いつかなかったり、虫やニオイが発生したりするようです。集合住宅では難しそうですね・・・
そんな中で期待ができそうだったのが、市販のコンポスト容器「自然にカエル」。
レビューを細かく読んでみると、実際に猫や犬のウンチをこちらで処理しているという方もいました。
ちなみに、人間の「コンポストトイレ」としても利用できるようです。す、すごい。
堆肥化した猫のウンチは、念の為、観賞用のお花など口にしない植物にのみ使った方が良いようです。
いずれ試してみたい・・・
キャットフード
- 大袋の中にパウチが小分けになっているタイプではなく、直接フードが入っているものを選ぶ。
例えば我が家の猫に与えているフード「ピュリナワン」。
2.2kgの商品は少量ずつ小分けになっていますが、4kgの商品は小分けになっていません。
できる限り4kgまとめて買うことで包装のゴミが最小限に抑えられます。
キャットフードの包装袋はゴミ箱のライナーや、園芸用土の保管などに使えます。
肉食の環境負荷については多くの人から指摘されている通りですが、ペットフードも例外ではありません。
食肉生産による環境への影響のうち、4分の1はペットフードに由来するとも言われています。
参考:Your Pet’s Food Is Not Helping the Environment -Time
とはいえ猫は肉食で、健康維持のためには肉類が必須。私自身でさえベジタリアンではありません。
今後もピュリナワンを買い続けるでしょう・・・
おもちゃ
買わずに、日用品を使います。
猫を飼い始めたばかりの頃の私に言いたいのは、
- おもちゃを買うな。猫はなんでも遊んでくれる!
最初は張り切って猫じゃらしやら、ちっちゃなネズミやらを購入していましたが、まったく買う必要はありませんでした。
- 紐
- ヘアゴム
- ビニール袋を三角に折ったもの(ビニールの噛み癖がついてしまったのでオススメしませんが)
- ボールペンのキャップ
- 指(!)
なんかでも半狂乱で遊んでくれます。
むしろ、しょうもないものほど喜んで遊ぶような気すらします。
おもちゃを手作りするのも良いですね。
「猫マキビシ」は端切れなどで作ることができ、よく遊んでくれるのでオススメです。
参考:猫がよろこぶ手作り布おもちゃ「テトラ」またの名を「猫まきびし」の作り方 -icoro
爪とぎ
- ダンボールを利用して作る
通販などで届いたダンボールをカッターで切って、爪とぎにしています。
一度作ってしまえば、劣化した部分だけを取り替えれば良いので非常に楽。
最近よく見るベッドやソファ型の爪とぎのように見た目は可愛くはないですが、猫はお気に入りのようでよく使ってくれています。
お金がかからない猫です。
使わなくなった猫グッズ
まだ新品同様なのに使わなくなってしまった猫グッズは、
- 寄付する
- ジモティーやメルカリで譲る
と捨てずにすみます。
地名+猫+寄付 などで検索してみると、地域の保護猫団体などが見つかるはず。
私はよくジモティーを利用します。
経験上、金額を「0円」に設定するとすぐに貰い手が見つかりますし、近くまで取りに来てくれます。
逆に、必要な猫グッズが出てきた場合、新品を買う前にジモティーをチェックしてみるとかなり安く入手できるはずです。
服や家具についた猫の毛を取り除く
コロコロやガムテープは手軽ですが、ゴミになってしまいます。
今のところ代替案として使えそうなのは以下の方法。
- 濡らした布巾で擦り取る
- ゴム手袋で擦り取る
濡らした布巾やゴム手袋などで擦ると、毛がくるくるとまとまって取りやすくなります。
私はまだ試したことがありませんが、以下のような商品も効果的かもしれません。
予防策としては、
- 外出着と部屋着を分け、家に帰ったらすぐに外出着をしまって部屋着に着替える
- 定期的に猫をブラッシングして抜け毛を防ぐ
- いっそ黒い服や家具を買わない
・・・などが挙げられそうです。
猫とゼロウェイストのちょうどいいバランス
ペットを飼っている以上、ゴミの発生は避けられません。
ペットに関しては、ゴミを減らすというよりは「より環境負荷が低い選択をする」方が現実的だと思います。
しかし、環境負荷が高いからといってフードを完全ヴィーガンにしてしまえば猫の健康に害があるでしょう。
ペットのゴミはなかなか減らないので躍起になってしまいがちですが(私の場合)、人間にも動物にもストレスがないのが一番。
猫と人間が楽しく暮らすことができるちょうどいいバランスを探っていきたいです。
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