なるべくゴミを出さないゼロウェイスト(ごみゼロ)な生活を目指しているgruntyです。
1年ほど前から湯シャン(シャンプーを使わず、お湯だけで髪を洗う)生活を始めました。
最初は「臭いのでは・・・」「汚いのでは・・・」と恐る恐る始めた湯シャンでしたが、現在はストレスフリーで過ごしています。
抜け毛が減り、時間にも余裕ができた上、主観的な感想としては髪の状態は良好です。
なぜ湯シャンが良いのか
私の場合はなるべくゴミや生活排水を減らしたいというモチベーションで湯シャンを始めてみました。
(あとは、面倒くさがりなので…)
湯シャンで頭皮や髪の状態を良くしたいと考えている方も多くいます。
というのも、皮膚の表面に棲んでいる「皮膚常在菌」のバランスを保つのに湯シャンが有効だとされているためです。
この皮膚常在菌は肌の状態を健康に保つのに役立つものですが、毎日洗浄力の強いシャンプーをしていると良いバランスで定着しません。
そこで、お湯だけで洗って皮脂を取りすぎないことで頭皮環境の改善を目指そうというものです(と、私は理解しています)。
現在の湯シャンルーティーン
私の湯シャンルーティーンをご紹介します。
- 髪を洗うのは3〜4日に1回、週2回(湯シャン)
- 髪を洗わない日はブラッシングと頭皮マッサージ
えっと、つまり、3〜4日おきにお湯だけで髪を洗い、そのほかの日は髪を濡らすことすらしない、ってことです。
この低頻度で、しかも湯シャンという方はあまりいないかもしれません。
なぜ毎日湯シャンしないのか→フケ予防のため
最初のうちは毎日湯シャンしていました。
が、毛先のぱさつきや埃の付着、フケが気になるように。
特に細かいフケ(埃?)が髪につくのが本当に嫌でした。
「汚れが落ちきっていないのかも」と考え、指が痛くなるくらいゴシゴシと頭皮を擦っても、翌日には現れる白いカス・・・
フケは乾燥が原因で出ることもあるので、「ひょっとしたら洗いすぎなのか?」と思い当たりました。
試しに間隔を空けて湯シャンするようになったところ、毛先のパサつきもフケも無くなりました。
そのため、今では3〜4日おきに湯シャンをしています。
思えばもともと乾燥肌な上、妊娠してからさらに乾燥するようになってしまったこともあり、
毎日お湯だけとはいえゴシゴシと洗うのは、私の頭皮には負担が大きかったのかもしれません。
数日おきの湯シャンをおすすめする人、しない人
私は色々開き直っているヒッピーなのでこの楽ちんな湯シャン生活も楽しんでいますが、
毎日洗髪しないと気持ち悪いという方、汚れがつきやすかったり汗をかきやすい仕事をしている方、毎日整髪料を使う方や脂性肌の人には、わざわざおすすめしません。
しかしある程度衛生的におおらかな方や私と同じように乾燥肌の方、
湯シャンをやっているけれどフケやパサつきがなかなか改善しないという方は試してみても良いんじゃないかなと思います。
ちなみに、私の湯シャンのやり方は、海外ブログJust Primal Thingのノープーメソッドを参考にしています。
The Ultimate Water-Only Hair Washing Routine – [No Shampoo!]
英語に抵抗がない方は、こちらの方が詳しくまとまっているので併せて読んでみてください。
Google翻訳で日本語訳してみても、ざっくり大意はつかめると思います。
湯シャンをしている髪の毛の画像
参考までに現在の髪の毛の画像です。
ギリ20代女性、カラーやパーマはしていません。
軽く手櫛で整えて、特に何も塗っていない状態です。
湯シャンの翌日の髪の毛です。
湯シャン後2日目の髪の毛です。
湯シャン後3日目の髪の毛です。
湯シャン後4日目の髪の毛です。静電気がひどかったのでまとめて過ごしました。
今回はこの日に湯シャンをします。
私の髪だと、日を追うごとに毛先のパサつきと静電気がだんだん気になってきます。
(後述しますが、猪毛のヘアブラシを使うようになってかなり改善されました)
あとは髪の分け目の産毛がきちんと分かれなくて、ちょっと情けない感じになってきますね。
その他はあまり変化がありません。
シャンプー・コンディショナー・トリートメントを使っていた頃と比べると、髪のツヤ感は少なくなった気がします。
その代わり抜け毛は減り、髪が伸びるのが早くなり、結った跡はつきにくくなりました。
追記:猪毛ブラシを使うようになってからの髪の毛の画像です(実家で撮影)。
湯シャン後4日経過後の髪の毛です。
静電気や分け目の問題がマシになったように感じます。
髪を洗う日のルーティーン
私は髪を夜にお風呂に入る時に洗います。
洗う前に軽くブラッシングをします。
40°Cくらいのシャワーを頭にかけながら、指の腹でしゃかしゃかと頭皮を擦ります。
洗い残しがないように、
- 前方左右
- 頭頂部左右
- 後頭部左右
と、なんとなくブロッキングをしながら洗っていきます。
洗うのは頭皮のみで、髪の毛自体は勝手に濡れるのにまかせています。
タオルドライした後、髪の毛の乾燥が気になるときは、毛先だけに太白ごま油を少し付けます。
乾きにくい髪質なので、風邪をひかないためにもドライヤーを使って乾かします。
髪を洗わない日のルーティーン
髪を洗わない日は、お風呂に入る前に以下のことをしています。
- 指の腹で頭皮マッサージ
- 指で髪の毛を挟んで梳かす
- ブラッシング
指の腹で頭皮マッサージをする
指の腹を使って、頭皮を洗うように軽く擦ります。
あまりやりすぎず、気持ち良いな、くらいの力強さでマッサージします。
指で髪の毛を挟んで梳かす
指をピースの形にして、髪の毛を薄く取り、根本から髪の毛を指で挟みます。
そのまま髪の毛の先端まで指を滑らせます。
頭皮に集中している皮脂を毛先に行き渡らせるためです。
ロングヘアの方は毛先の先端まで滑らせるのが難しいかもしれないので、中程で止めても大丈夫です。
面倒な時はこの工程はスキップして、そのままブラッシングすることもあります。
ブラッシングする
ヘアブラシで根本から毛先までブラッシングします。
私はとりあえず家にあったプラスチックのヘアブラシを使っています。
猪毛や木製のヘアブラシの方が静電気が立ちづらく髪の毛がしっとりするようなので、そのうちヘアブラシにも投資したいなと思っています。
(追記):猪毛のヘアブラシ(長期保管の新品)をメルカリで購入しました。
これはかなり良かったです。静電気が起こりづらくなり、日を開けても髪の毛がまとまりやすくなりました。
ただ、最初のうちはブラシに汚れがつきやすいので、洗いやすいナイロンブラシの方が良いかもしれません。
また、動物性の製品を使いたくない方は木製や竹製のブラシも効果があるそうです。
髪の毛をまとめてお風呂へ
あとは髪の毛が濡れないようにまとめて、シャワーなりお風呂なりに入るだけです。
もちろんお風呂の後にこれらのルーティーンを行ってもOK。
お風呂に入るときやシャワーを浴びるときは、
シャワーキャップをかぶると、髪の毛が湿気に触れるのを防いでくれるため、ふんわり感が長続きします。
(私はホテルのアメニティにあった使い捨てのシャワーキャップを使い回しています・・・)
「結構、やることが多いな」と思われるかもしれませんが、慣れれば2〜3分で完了します。
私の場合は髪の毛が長い上にとても乾きにくい髪質なので、洗って乾かすのに比べたらそんなに手間ではありません。
湯シャンQ&A
始めたばかりの頃に私が疑問に思っていたことについて、答えを書いていきます。
3日おきで湯シャンは臭いのでは?
3〜4日目になると、頭皮から独特の臭いがする気はします。
が、周囲に拡散するような臭いではなく、かなり近づかないとわからない程度のようなので、まあ良いかということにしています。臭いについてはパートナーに確認してもらいました。
湯シャンから4日経った髪の毛の状態で、離れて暮らす家族に久しぶりに会ったとき、髪を洗っていないことを打ち明けましたが、気がつかなかったと言われました。
もう滅多に付けませんが、どうしても気になるときはヘアコロンをふりかけます(湯シャン生活を始めたばかりの頃に臭いへの強迫観念から購入)。
普通の生活を送る上では問題ありませんが、
髪の毛を解いたときや、満員電車などで「この人頭皮のにおいがするな」と思われる可能性はあります。
嗅覚は慣れて、なじみのある匂い(自分の体臭や愛用する香水など)には反応しなくなるものです。
正直、臭いについては客観的に確かめようがないので、神経質な人は心を病む可能性すらあります。
この点に関してはある程度の図太さと開き直りが必要です。(元も子もないですが…)
臭いと思われるのが絶対に嫌な方は普通にシャンプーした方がいいと思います。
脂っぽくなって見た目がよくないのでは?
「髪を洗わない日のルーティーン」で紹介したブラッシングと頭皮マッサージを行うようにすれば、意外と脂っぽさは回避できます。
皮脂を頭頂部から毛先に移すようにすると、ボリュームがでて程よくまとまりのある髪になります。
ロングヘアの方は特に、最初は毛先のぱさつきが気になると思います。
そんなときはオイルを毛先だけにつけるようにします。
また、シャンプーからいきなり湯シャンに切り替えると、皮脂を湯シャンだけでは取りきれずに脂っぽくなる可能性があります。
後述の「シャンプーから湯シャンに切り替える方法」を参考にしてみてください。
運動して汗をかいたときは?
上で紹介したブログでは、「お湯または水で汗だけを洗い流す(こすり洗いはしない)」という対処法が推奨されています。
夏場になるとまた状況が変わってくると思うので、私も汗をかいた日はお湯で洗い流そうと思っています。
整髪料はつけないの?
いつも整髪料は使わず、毛先にオイルをつけるくらいです。
日常的に整髪料が必要な方は湯シャンは難しいかもしれません。
ジェルなどの水溶性の整髪料を探してみると良いと思います。
3日に1回の湯シャンって汚いよ
確かに。汚くてすみません。これくらいの頻度の方が髪の状態が良いので続けています。トラブルがでてきたら辞めます。
どのくらいの頻度で髪を洗うか?という話題についてはかなり感じ方に個人差があると思っているので、
このブログ以外では「湯シャンで3日おきにしか髪を洗わないの」と公言することはありません。
もし試される場合も、大々的に人に言わない方が良いかと思います。(やっぱり不快に思う人も多いはずなので)
シャンプーから湯シャンに移行する方法
私の場合、いきなり週2回の洗髪にしたわけではなく、1年くらいかけて徐々に湯シャンに髪の毛を慣らしていきました。
そのためか、シャンプーからの移行期によくあるとされる「べたつき」「痒み」に悩まされることはなく、スムーズに湯シャンができるようになりました。
髪の毛がショートの時代に始めたのも良かったのかもしれません。
以下の順序で週2回の湯シャンにもっていきました。
- ミノンスキンソープで洗髪
- 湯シャンで毎日洗髪
- 湯シャンで2日に1回洗髪
- 湯シャンで3〜4日に1回洗髪
ミノンスキンソープはアミノ酸系の固形ソープで、普通の石鹸やシャンプーよりも洗浄力がマイルドです。
また、弱酸性のため石鹸シャンプーをした後のような軋みがありません。
パッケージは紙箱とフィルムだけなのでゴミが少なく、ボトルもないので浴室がすっきりします。
このミノンスキンソープで数ヶ月過ごしていた結果、湯シャンにスムーズに移行できたのではないかなと思います。
シャンプーで皮脂を取りすぎている人の場合、いきなり湯シャンを始めると皮脂が過剰に分泌してしまう可能性があります。
まずは普通のシャンプーから、洗浄力の弱い洗剤に切り替えてみると移行がスムーズかもしれません。
ただ、私のパートナーのようにいきなり湯シャンにしても大丈夫だった人もいるので、「しゃらくせえ!」と思ったらすぐに変えてしまってもいいと思います。
湯シャンで良かったと思うこと
私は家庭ゴミの削減にハマっているので、まずはゴミが出ないことが嬉しいです。
シャンプー選びの手間はなくなったし、
シャワーの時間が大幅に減って、水やガス、時間の節約にもなっています。
浴室にシャンプー、コンディショナー、トリートメントといった何種類もの商品が並ぶことはなくなりました。
銭湯にも旅行にも身軽に行くことができます。
子供のころや10代のころは、「とにかく良い香りのするシャンプー」に魅了されたこともありました。
ハーバルエッセンスやティセラのCMを見てはその商品が欲しくなり、取っ替え引っ替えに買ってはシャンプーを楽しんでいました。
良い香りのシャンプーを使えば、CMのような素敵な女の子になれる気がしました。
友達とあれが良い香りだとか、あれがサラサラになるだとか、情報交換をするのも楽しかったです。
(振り返ってみれば、どれを使っても同じような髪にしかなりませんでしたが…)
でも今の私は良い香りをさせるくらいじゃ「素敵な女性」にはなれないことは知っているし、
どう足掻いたってあややにはなれないことも知っています。
香りやなりたいイメージよりも、今は生活の快適さや、現実的な髪の状態の方が大切です。
そして、今の髪に満足しています。
まさか10代の頃の私は自分がシャンプーを使わないアラサーになるとは思ってもいないでしょうけどね…
この記事が湯シャンを始めてみたい人の参考になれば幸いです。
ちなみに美容関係では、スキンケアしない肌断食も行っています。
→【スキンケアしない】肌断食を1年間続けた結果を画像つきでご紹介
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