なるべくゴミを減らすゼロウェイスト(ごみゼロ)な生活を目指しているgruntyです。
もともと春先になると肌が荒れやすいのですが、去年は特にひどく、顔中に大人ニキビができてしまいました。
これは本気で肌質改善に取り組まなければ・・・と思っていた時、スキンケアを最低限にすることで肌の改善を目指す「肌断食」について知りました。
肌断食とは、ざっくりいうと
- クレンジング、化粧水、乳液、美容液などスキンケア製品の使用をやめる(乾燥する箇所にワセリンを塗るのはOK)
- お湯または純石鹸のみで洗顔する
という方法のスキンケアです。
結論からいうと、1年間続けた結果、以前に比べて肌が綺麗になりました。
また、去年はこの時期から肌が荒れていたのが、今年はまったく荒れていません。
肌断食を始めてちょうど1年が経過したので、今回は
- 肌断食をした結果画像
- 肌が改善するまでの過程画像
- 私の肌断食のやり方
について紹介したいと思います。
けっこう汚い肌の写真がどアップで表示されるので、苦手な方はご注意ください。
肌断食をした結果画像
まずは肌断食をして肌がどのように変わったのか、肌断食1ヶ月目と12ヶ月目の画像を並べて比較してみたいと思います。
(本当は肌断食前の画像があるとよかったのですが、1ヶ月目ではそんなに変化がなかったので、あまり変わらないくらいの肌だったと考えておいてください)
すっぴん&無加工の状態です。
ただ、途中で引っ越してしまったので、撮影条件はやや異なります。なるべく部屋の明るさなど合わせたつもりです。
肌断食1ヶ月目から1年のビフォーアフター 左頬
左頬はもともとそんなに荒れない方でしたが、白ニキビが発生するようになってきていました。
今では新しい吹き出物はほとんどできないか、できてもすぐに消滅します。
照明の問題かもしれませんが、シミも薄くなっているような。
肌断食1ヶ月目から1年のビフォーアフター 右頬
右頬は私が一番悩んでいた部分でした。
白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビとありとあらゆる種類のニキビができては跡を残していきました。
痛いし、汚いし、目立つし・・・と鏡を見るたびに自分の肌が嫌になってしまいました。
今もややニキビ痕は残っているものの、ずいぶん改善されました。
肌断食1ヶ月目から1年のビフォーアフター 顎
顎も私が悩んでいた部分です。
顎にできたニキビは治るのが比較的早いけれど、またすぐに新しいニキビが次々に出現し・・・まるでいたちごっこでした。
今では新しいニキビはほとんどできません。
肌断食で肌が改善するまでの過程
自分比で肌が改善したことを実感しているものの、ここまでの道のりは平坦ではありませんでした。
肌断食1ヶ月目以降、これまでの人生で経験したことがないくらいの肌荒れに襲われたからです。
1ヶ月目〜12ヶ月目までの肌の状態の経過を、画像付きでご紹介します(閲覧注意)。
肌断食1ヶ月目(3月)の肌
私は宇津木式肌断食のやり方を参考に、
- 朝晩お湯のみで洗顔
- 保湿はワセリン米粒1つ分
- 化粧はしない
という方法で肌断食をスタートさせました。
これまではオイルクレンジング後石鹸で洗顔→オイルで保湿、というスキンケア方法をとっていました。
コロナで外出の機会がぐんと減り、マスク生活も定着していたので、すっぴんでいるハードルが低かったのは好都合でした。
肌断食を始めるにあたっては、以下の2冊の本を参考にしました。
ちなみにこの頃からお湯だけで髪を洗う湯シャンも始めています。(継続中)
【画像ありブログ】楽ちん湯シャン/ノープー生活の始め方・やり方。3日に1回、週2回の洗髪でOK
肌の状態は肌断食を始める前とほぼ変わらず。
右頬を中心に、顔全体にニキビができていました。
肌断食2ヶ月目(4月)の肌
肌の状態は相変わらずですが、自分としてはできていたニキビの炎症が治り、良くなったような感覚がありました。
暖かくなってきたこともあり、調子に乗って
- 洗顔後、一切ワセリンを塗らない
という暴挙に出ます。
宇津木式肌断食では、最終的には「何も塗らない」ことを目指しているので、とっととそのステージまで行っちまおうと思ったわけです。
しかしこの判断が更なる悲劇の始まりでした。
肌断食3ヶ月目(5月)の肌
比較的安定していた左頬にまでニキビができ始めていることに、軽くパニックに。
肌断食を始めて3ヶ月目で肌が改善したというクチコミも多かったので、愕然としました。
この頃には短時間マスクをつけていただけで、すぐにニキビができてしまうように。
肌も乾燥してパリパリです。
しかし、いずれ効果が出ると信じて、洗顔後何も塗らない方式を続けました。
肌断食4ヶ月目(6月)の肌
例年であれば肌荒れが治ってくる時期なのに、顔全体のニキビはさらに悪化。
ここでようやく、「何かやり方が間違っているに違いない」と考えました。
皮膚の常在菌や食べ物の影響など、肌荒れに関するありとあらゆることを調べました。
その結果、私の場合
- 肌が荒れているところで急に保湿をストップさせたため、乾燥によってバリア機能が低下
- 外部のちょっとした刺激に対しても肌が過剰に反応し、荒れやすくなった
このような状態になっているのではないかと推測しました。
この状態で肌断食をストップして一般的なスキンケアを始めても、刺激によってさらに荒れてしまうのではないかと予想。
ひとまず肌断食は続行し、ワセリンでの保湿を再開します。米粒2つ分くらいを洗顔後の肌に塗ることに。
また、肌への刺激を徹底的に避けることにしました。
41℃だったシャワーの温度を38℃まで下げ、入浴も15分以内に。
眠る時は横向きではなく仰向け寝を心がけました。
さらにカフェインが顎ニキビの原因となるテストステロンを増大させる可能性があることを知り、カフェイン断ちも決行(ゆるく継続中)。
肌荒れのメカニズムについてはこちらのサイトが参考になりました。
企業サイトですが、かなり情報量が多く、読みやすくまとまっています。
常在菌については以下の本が読みやすそうでした(私は試し読みしただけですが、けっこう勉強になりました)
肌断食5ヶ月目(7月)の肌
努力が奏功してか?やや肌の状態は落ち着きます。
炎症が少しずつ穏やかになっているのを感じました(それでも写真に撮ると落ち込んでしまいましたが)。
夏になり、湿度が上がったこともよかったのかもしれません。
ひとまず前月通り、
- 洗顔後にワセリンを米粒2つ分塗布
- 肌への刺激を避ける
- カフェインを摂らない
この3点を続けることに。
肌断食6ヶ月目(8月)の肌
この頃になると、新しいニキビができる頻度が以前に比べて低くなってきました。
マスクはガーゼ素材だと蒸れてニキビが悪化しやすかったので、通気性の良いリネンで作り直しました(コロナ予防効果的には微妙ですが)
【手縫いOK・画像で解説】大人用手作り立体布マスクの作り方【プリンター不要】
あとはニキビ痕が消えるのを待つのみ。
肌断食7ヶ月目(9月)の肌
新しいニキビはほとんどできなくなってきました。
ここにきて、ようやく「肌断食って効果があったのかもしれない」と思い始めるように。
保湿をやめるタイミングを間違えてしまったせいで、ここまで荒れてしまったのかもしれません。
でもニキビ痕が残ってしまっては「やらない方がマシだった」ということになってしまうので、戦々恐々と肌の状態を見守ります。
肌断食8ヶ月目(10月)の肌
ニキビ痕が薄くなってきました。
この頃になると、マスクなしのすっぴんでもそれほど嫌ではなくなりました。
- 保湿はワセリン米粒2つ分
- 40℃以上のお湯に長湯もする
- カフェインは外出先でたまに摂る
といった感じでゆるく続けていましたが、以前のように肌が荒れることはありませんでした。
このタイミングで引っ越しをしたため、経過写真は一旦中断しています。
肌断食12ヶ月目(2月)の肌
現在の肌の状態です。
以前は2日に1回はどこかしらにニキビができていたのが、数ヶ月に1〜2回できるかできないかくらいになりました。
今ではニキビができること自体が衝撃で、発見するとうろたえてしまいます。前の私が聞いたら「たった1個のニキビで?舐めんな」と鼻で笑うでしょう。
心配していたニキビ痕もクレーター化することなく徐々に良くなっています。
まだニキビ痕はあるし、普通にシミとかもあるし、別に美肌ではないと思います。
ただ、丈夫な肌になったとは感じます。
少し長風呂しても、チョコレートを食べすぎても、マスクをつけっぱなしでも、保湿を忘れても、肌が荒れることは滅多になくなりました。
これからトラブルが起きない限りは続けていくだろうなと思います。
最後に、見やすいように経過を一覧に並べてみました。
こちらが左頬。
こちらが右頬。
現在の私の肌断食のやり方
紆余曲折を経て以下のやり方に落ち着きました。
- 朝は洗面台でぬるま水で洗顔(4回くらい)→ワセリン米粒2つ分で保湿
- 夜はお風呂でぬるま水で洗顔(4回くらい)→ワセリン米粒2つ分で保湿
ぬるま水というのがポイントです。ぬるま湯ではなくぬるま水。
正確に「●●℃!」と計ったわけではないのですが、「肌より温度の低い、どちらかと言えば水よりのお湯」くらいの温度で洗うようにしています。
これくらいの低い温度なら皮脂が取れすぎるのを防ぐことができます。
保湿に関しては、肌の状態が安定した今ならワセリンがなくても大丈夫かもしれませんが、ちょっとトラウマになっているので続けています。
以前は毎日コーヒー&お茶を飲んでいましたが、今ではほとんど摂らなくなりました。顎ニキビができにくくなり、眠りの質も向上したのでおすすめです。
肌断食中にメイクをするとき
在宅仕事で家で過ごすことが多いので、基本的にすっぴんです。
たまに出かける時や、女性らしい気分になりたい時はメイクをします。
落とすときはクレンジングを使わず、先程のぬるま水でよく洗い流すだけ。
落ちにくい時は水を含ませたタオルなどで優しく拭き取ります。
ドラッグストアコスメを使っているせいか、水だけでもほとんどメイクは落ちます。
全てパウダータイプで、マスカラはお湯で落ちるフィルムタイプを使っています。
私はメイクの機会があまりないので使っていませんが、肌断食を実行されている方は洗顔料で落ちるETVOSの商品をおすすめされていることが多いです。
参考までに私が使っているメイク用品を羅列しておきます。(自己診断ですがブルーベース肌だと思います)
- パウダー:クリアラスト フェイスパウダーN 薬用オークル
- アイブロウ:ケイト デザイニングアイブロウ3D
- アイシャドウ:セザンヌ エアリータッチアイシャドウ モーヴピンク
- マスカラ:デジャヴュ ファイバーウィッグ ウルトラロングE ナチュラルブラウン
- リップ:レブロン スーパーラストラスリップスティック 104 サーテュンリーレッド
上記の化粧品なら、個人的な感覚ではぬるま水だけでもちゃんと落ちていますし、メイクをしたからといって肌が荒れることもありません。
特にパウダーはおしろいとファンデーションの中間のような感じで、自然なカバー力があって気に入っています。
(リフィルがなくてケースも大袈裟なプラスチック製なのが残念ですが・・・)
エコなメイクアップ用品もいずれ使ってみたいのですが、なかなか減らないので使い切ってからの楽しみにしています。
肌断食中の日焼け止め
基本的に日焼け止めは塗らずに、帽子や日傘を使います。
また、出かける時は紫外線の少ない時間帯を狙います。
今の時期だと15時以降にはかなり紫外線が少なくなります。
紫外線情報は気象庁のサイトで調べることができるので、お出かけの時間帯を選べる時は活用してみると良いと思います。
海などに行く時は普通にアリーなどの防御力の高い日焼け止めを使いますが、その日も洗顔はぬるま水のみです。
1日〜数日のことなので、私の場合はそのせいで肌が荒れることはありませんでした。
肌断食は肌との対話
肌断食をすることでスキンケア方法がシンプルになり、洗面台はスッキリとしました。(ゴミも減りました!)
肌質も改善され、肌で悩むことが少なくなりました。
今となっては「やってよかった」と思っている肌断食ですが、去年の肌荒れは精神的に地獄のようでした。ほんとに。誇張なしに。
肌が急激に荒れたことで、「本に書いてある通りにやってるから大丈夫でしょ」と舐めていた肌断食と自分の肌について、本気で向き合わなければならなくなりました。
肌断食の方法はシンプルですが、単純に一切のスキンケアをやめてしまえば良い、と考えていたら私のように痛い目を見ます。
自分の肌がどういう状態なのか、どんな時に荒れやすいのか、何が負担になっているのかを観察して、生活スタイルやワセリンの量を調節しなければなりません。
途方もない作業でしたが、これからも自分の肌と付き合っていく上で良い経験になったと思います。
私の場合はワセリンが必要で、本で推奨されているような完全な肌断食には至りませんでした。
最初のうちは本に囚われすぎてしまったので、それが今の自分にとってベストだと気付くまで時間がかかりました。
というわけで、肌断食の方法や答え、どんなやり方に落ち着くかは人それぞれ。
理論にこだわりすぎずに、自分の肌とよく対話しながらやってみるとうまくいくかもしれません。
2021/9/15追記:肌断食1年半経過後の肌の状態についても記事にしました。
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