我が家のベランダに生ゴミコンポストの「キエーロ」を設置して、約半年が経過しました。
賃貸マンションで実際にコンポストを導入してみた使用感や、メリット・デメリットについて書いていきたいと思います。
ベランダdeキエーロを自作

キエーロとは、葉山市にお住いの方が考案した生ゴミコンポスト。
地中に埋めるタイプの「バクテリアdeキエーロ」と、底ありの「ベランダdeキエーロ」があります。
我が家は賃貸マンションなので、2019年11月、ベランダdeキエーロをDIYしました。
手軽な段ボールコンポストや、その他のコンポスターではなく、キエーロにしたのは
- 使用者からの評価が抜群に良い
- 虫が湧きづらい(らしい)
- 臭いがしづらい(らしい)
- 木製で見た目がカワイイ
という理由からでした。
我が家のコンポストルーティーン
実際にキエーロをどのように運用しているかについてご紹介します。
1生ゴミをためる

調理中に出る生ゴミを琺瑯のポットに溜めておきます。
キエーロの場合は水切りをする必要がないので、ゴミ箱感覚でぽんぽん入れてしまいます。
冬場は3〜4日、暖かくなってきた今の時期は1〜2日程度溜めています。
キエーロは卵の殻・玉ねぎの皮を分解できないので、それらは別の容器に移して、ある程度溜まった頃に燃えるゴミとして捨てています。
2生ゴミを埋める

ベランダに置いてあるキエーロの土を20cm程度掘って、生ゴミを入れます。
水を入れて、土とよく混ぜ合わせます。(最近は、溜めてある雨水を利用しています)
たまに分解しきれていない野菜クズの塊のようなものが出てきますが、あまり気にせず一緒に混ぜてしまいます。
乾いた土を上から被せて完了。
後述しますが、このときに生ゴミが露出していると虫が発生する原因になるので、しっかりと土を被せます。
我が家の場合、キエーロの区画を6つに分けて運用しています。
生ゴミを埋め終わったら、次の区画のところにプレートを挿しておいて、目印にしています。
3ベランダ菜園に利用する
土はベランダ菜園に利用することもあります。
ただしキエーロの土をそのまま使うと、未成熟なためかコバエが発生してしまいました・・・
じゃがいもなど水をあまり必要としない根菜類ならそのまま使っても大丈夫だと思いますが、肥料として使いたい場合は、別の容器に移して1ヶ月程度熟成させるのが良さそうです。
キエーロをベランダで使うメリット・デメリット
実際にベランダでキエーロコンポストを使ってみて感じたメリットやデメリットについてご紹介します。
キエーロをベランダで使うメリット
臭いがしない
嫌な臭いはほとんどしません。
蓋を開けて土を掘り返してみると、確かに堆肥というか牧場っぽい臭いはするのですが、土をかぶせて蓋をしておけばほとんど無臭です。
これは集合住宅住まいには嬉しいポイント。
(気をつけていれば)虫が湧かない
土をしっかりとかぶせておけば、暖かい今の季節でも虫は湧きません。
一度だけコバエが大発生してしまったことがあったのですが、生ゴミが表面に露出していたことが原因でした。
他のコンポストを使ったことがないので憶測ではありますが、虫は湧きづらい方ではないかと思います。
土がほとんど増えない
キエーロの場合は土がほとんど増えないので、家庭菜園を持っていない人など、堆肥をあまり利用しない人でも導入しやすいです。
生ゴミの処理が楽
水切りをしなくて良いため、あまりストレスがありません。
揚げ物に使った油も、キエーロにそのまま流し込んで良いので楽チンです。
また、生ゴミを自宅で処理できるようになったので、ゴミ出しをコントロールしやすくなりました。
以前は
起きる(寝坊)→ゴミ出しの時間すぎてる→生ゴミから異臭がしてきたのにどうしよう!!!
だったのが、キエーロを導入してからは
起きる(寝坊)→ゴミ出しの時間すぎてる→生ゴミがないので余裕
となり、焦ることがなくなりました。(まあ、起きればいいんですけど・・・)
とにかくゴミが減る
私はゴミをなるべく減らす「ゼロウェイスト」に取り組んでいるのですが、キエーロを導入してからゴミの量が一気に減りました。
今では3週間に1回程度、猫の排泄物を中心としたゴミを出すだけで済んでいます。
キエーロをベランダで使うデメリット
作るのがめちゃ大変
我が家のキエーロはDIYしましたが、作るのがものすっごい大変でした。
(選んだ木材がたまたまめちゃくちゃ堅かったせいもあるかもしれないですが・・・)
特にDIY初心者の方は、ある程度大変な作業になることを覚悟しておいた方が良いと思います。
※購入という手段もありますが、キエーロ葉山では現在配送を取りやめてしまっています。
衣装ケースを使ったり、ミニキエーロというプランターでできるものもあります。簡略化できるところはしてしまっても良いかもしれません。
ただ、木材で自作した方が見た目は可愛いと思います。モチベーション大事。
ちなみに我が家の場合は、木材にある程度の厚みがあったので断熱材を入れませんでしたが、問題なく運用できています。
キエーロDIYの際に参考にしたサイト
ミニキエーロ制作の参考になりそうなサイト
日が当たらないと分解しない
最初、あまり日の当たらない場所に置いてしまったので分解がほとんど進みませんでした。
かろうじて日の当たる場所に移動したら問題なく使えるようになりましたが、ベランダのように限られたスペースの場合は置き場所選びが難しいかもしれません。
暖かい季節だけではなく冬場もちゃんと日が差すかどうか、しっかり確認してから制作に取り掛かると良いと思います。
冬場は生ゴミの下処理がちょっと大変
冬場は分解が遅いので、バクテリアのために生ゴミを細かく切り刻んであげます。
慣れてしまえばどうってことのない作業ですが、最初のうちはちょっと面倒に感じていました。
暖かい季節はある程度の大きさのものもちゃんと分解できるので、あまり気を使う必要はありません。
出来上がった堆肥をどうするか問題
住んでいる市政が推進しているコンポスト(段ボールコンポストなど)であれば、出来上がった堆肥を寄付したり買い取ってもらったりすることができます。
しかしキエーロは完全自作で勝手にやっていることなので、堆肥ができたとしても、ほぼ行き場がありません。
ベランダのような小さな空間なので、家庭菜園で使うにも限界があります。
幸いキエーロは土がほぼ増えないので、このまま運用を続けていても問題ないのですが・・・
せっかくなら循環型の仕組みを作りたいですね。
作ってよかったキエーロ
メリットもデメリットも同じくらいありますが、半年経過した今、私としては「作ってよかったな!!」と感じています。
何よりも生ゴミを自宅で処理でき、ゴミ出しにやきもきする必要がなくなったことが、マイペースな私には合っていました。
それに、食べ物が土に還っている様子を見るのは単純に楽しく、感動します。
総じて、賃貸マンションでも問題なく使うことができているので、興味がある方はぜひ検討してみてください!
→1年ちょっと使用した感想の記事を書きました。