なるべくゴミを少なくするゼロウェイスト(ごみゼロ)な生活を目指しているgrunty(@zerowastegrunty)です。
さて、2019年以来ゴミの削減に取り組んできた我が家ですが、
- 1週間に2回、20Lずつゴミを出す(1ヶ月に約800L)
という生活から
- 3週間に1回、20Lのゴミを出す(1ヶ月に約20〜30L)
にまでゴミを減らすことができました。
ゴミ出し3週間に1回でストレスフリー!家庭ゴミを減らすためにやったこと
そして今年はとうとう、
- 2ヶ月に1回、20Lのゴミを出す(1ヶ月に10L)
ここまでゴミを減らすことができました!
(ちなみに可燃ゴミです。プラスチックゴミはまだ3週間に1度はゴミ出し<20L>をしています)
ゴミの焼却のために税金が大量に使われ、温室効果ガスが発生しています。
ゴミを減らすことは、無駄を減らすこと。
長期的に見れば経済的にも環境的にもメリットがあると思っています。
今回は、
- 家庭でのゴミの減らし方
- 我が家が家庭ゴミをどのように減らしていったか
についてシェアしたいと思います。
私たちについて
夫婦二人暮らし、猫を1匹飼っています。
外食は月に1回程度。
この夏に子供が生まれる予定です。
ゴミを減らすことによるメリット
冒頭でも書きましたが、ゴミを減らすことは長期的にはメリットが多い行為です。とっても地味に聞こえるかもしれませんけど…
ゴミが増えると回収や焼却処理に貴重な税金が使われることになり、さらに温室効果ガスが増えて気候変動を促進します。
家庭レベルでは、もう不要になったもののために有料ゴミ袋を購入し、少額とはいえお金を払い続けなければなりません。
ゴミ出しの頻度を減らせば、ゴミ収集の時間に慌てて間に合わせる必要がないので、朝はのんびりできます。
使い捨ての商品のストックを買い溜めする必要もありません。
ゴミや無駄を減らすことを心がけると、生活はシンプルになります。
我が家はゴミの少ないゼロウェイスト生活を送ることで、かなりの節約にもなっています。
ゼロウェイスト・エコな生活はお金がかかる?実際は3年で10万円以上の節約に
家庭でのゴミの減らし方
ゴミ出しを2ヶ月に1回に減らすまでの間、さまざまな紆余曲折がありました。
振り返ってみると、あまり意味のなかったことや、ストレスになってしまったこともたくさんありました。
そこで、
これからゴミを減らしたい・ゼロウェイスト生活を始めたいと思っている方が、効率よくゴミを減らすことができる方法をステップバイステップで記録しておこうと思います。
ステップ1:ゴミ袋の中身をチェックしよう
まずは、いつものゴミ出しの前にゴミ袋の中身をチェックしてみます。
「うえーっ」と思われるかもしれませんが、自分がどんなゴミを出しているのかを把握することはとても重要。
何のゴミをどれくらいの割合で出しているのか、
どのゴミを減らせば効果がありそうかを知っておきましょう。
ステップ2:自治体のウェブサイトをチェックしよう
住んでいる自治体のウェブサイトにアクセスし、ごみ・環境課のページを開きます。
分別の方法を改めて見てみると、資源ゴミとして回収されているものを燃えるゴミにしてしまっていたりすることに気がつくかもしれません。(特に紙ごみ!)
そのほか、自治体ならではの回収・リサイクル事業を知ることができ、ごみの削減に役立ちます。
これまた地味な行為ですが、ここで得た知識があとあと効いてきます。
ステップ3:コンポストの導入を検討しよう
ステップ1でチェックしてみたゴミの中でも、生ゴミの割合はかなり大きかったのではないでしょうか。
もちろん生活スタイルは人によって様々なので一概には言えないのですが、ゴミを減らしたいならまずはコンポストの導入を検討してみることをおすすめします。
コンポストとは、生ゴミなどの有機物を土に埋めることで「堆肥化」させるもの。
ほとんど土が増えないものもあるので、ガーデニングをしていない方でも導入できます。
というのもコンポストはまさしくゴミ削減の要、これがあるだけで劇的にゴミを減らせる可能性があるからです。
溜め込んだ生ゴミの臭いからも解放されます。
生ゴミが微生物の働きによって分解されているのを見るのは大人にとっても面白いだけではなく、子どもの教育にも良いでしょう。
お気づきかもしれませんが私はコンポスト大好きです。全家庭が導入すべきとすら思っているコンポスト過激派です。
「コンポストってどうやって使うの?」
「庭がないけど使えるの?」
という方は、ひとまず私がおすすめするコンポスト「キエーロ」がどんなものか、以下の動画を見たり記事を読んだりしてイメージしていただけると幸いです。
→【ゼロウェイスト】賃貸ベランダコンポスト「キエーロ」、半年目の使用感
→賃貸コンポスト「キエーロ」1年ちょっとの使用感。引越しの時はどうする?
また、キエーロより簡単にDIYできる植木鉢コンポストの作り方も紹介しています。
→生ゴミコンポストを0円でDIY!ベランダでもできる植木鉢を使った簡単な作り方
とはいえ「いきなりハードル高いわ」と思われる方も多いと思うので、
「こんなものがあるんだなあ」「一般家庭でも使えるんだなあ」と知っておいていただけると嬉しいです。
ステップ4:使い捨て商品を繰り返し使えるものに置き換えよう
ステップ1でチェックしたゴミの中身には、どんなものがあったでしょうか。
フローリングシートやウェットティッシュ、生理用品、綿棒やコットン…などなど、いわゆる「使い捨て」の商品があれば、ゴミ削減のチャンスです。
これらを繰り返し使えるものに置き換えることができないか、考えてみましょう。
私の場合は、例えば
- フローリングシート→雑巾
- ウェットティッシュ(台拭きなどに使用)→布巾
- 生理用品→月経カップ
- 食品用ラップ→みつろうラップ、シリコンラップ
- 水切りネット→ステンレスのゴミ受け
このような感じで徐々に置き換えていきました。
ただ、手間や衛生面でどうしても置き換えることが難しいものもあると思います。
我が家の場合はティッシュペーパーがそうでした。
パートナーが花粉症&鼻炎持ちなので、どう頑張っても消費量が多くなります。
一時期繰り返し使うための「布ティッシュ」を導入したこともあったのですが、洗濯がとっても手間&肌触りがティッシュの方が好みということで、現在は使っていません。
使い捨て商品を繰り返し使えるものに置き換えると、結果的に消耗品のストックを買う必要がなくなり、スペースと家計に余裕ができます。
しかし洗濯や手入れの手間が増えるのも事実です。
あくまでもストレスにならない範囲で置き換えてみるのがおすすめです。
使い捨て商品を繰り返し使えるものに置き換える際、
アイデアを探すには「英語での検索」もおすすめです。
というのもゼロウェイスト文化はこれまでは欧米が中心だったので、
どうしても英語圏の情報の方が多いのです。
「zerowaste + ●●(使い捨て商品の英語名)」などで検索してみるとアイデアがたくさん出てきます。
最近はgoogle翻訳の精度もかなり上がっているので、ざっくり調べるくらいなら英語がわからなくても問題ありません。
あるいは「●●(使い捨て商品名)+昔」などで検索してみると、
使い捨て商品がなかった時代に、昔の人がどのようなものを使っていたのかを知ることができるので
とても参考になりますよ。日本人の知恵はすごいです。
我が家のゴミの減らし方
試行錯誤しつつ基本的には上記のステップを踏んで、少しずつゴミを減らしていきました。
早い段階でコンポストを導入したのはとても良かったです。
効果がわかりやすいので、それからはゲームのような感覚でゴミの削減に取り組むことができました。
とはいえ猫を飼っているため、どうしても猫関係のごみ(猫砂や排泄物)は減らせないままでした。
猫糞コンポストがブースターに
そこで今年導入したのが猫糞用コンポスト。
猫の糞をコンポスト(自然にカエルS)で堆肥化して処理。燃えるゴミが激減
これはまさにゲームチェンジャーでした。
猫の糞をコンポストで処理するようになってから、ゴミの量はさらに激減。
(ちなみにこちらの「自然にカエルS」、分解能力が高いので生ゴミ用コンポストとしてもおすすめです。)
これによって、朝寝坊し放題の2ヶ月に1回のゴミ出しで間に合うようになりました。
燃えるゴミの中には、基本的に「腐るもの」は入っていないので、長期間置いておいても嫌な匂いはしません。
そのほか、
- 通販の領収書(A4)の裏紙をコピー用紙として使う
- チラシをポストに入れられないようにする
- 郵便で届いたA4の封筒は書類整理に使う
- 米袋やペットの餌袋はゴミ箱のライナーに再利用
- 景品や試供品は断る
- 個包装のものより大袋のものを買う
- 通販でものを買うときは「簡易包装でお願いします」と付け加える
などなど、ゴミになってしまうものを家の中に入れない工夫や、再利用を行っています。
脱プラよりも燃えるゴミの削減の優先をおすすめする理由
個人的には、ゼロウェイスト・ゴミの削減に取り組もうと考える場合、プラごみよりも燃えるゴミから着手することをおすすめします。
たしかにプラごみ問題は深刻で、社会的な関心も高く、ぜひとも減らしたいと思っている方は多いでしょう。
私もゼロウェイストと並行して使い捨てプラスチックからの脱却を目指している最中です。
ただ、商品パッケージの多くはまだまだプラスチックですし、
スーパーで買い物をする一般的な生活を送っていたら、削減はなかなか難しいのが現状です。
最近ではパッケージフリーのお店も増えていますが、毎日こちらでお買い物できるわけではありません。
燃えるゴミであれば日常生活を少し工夫すれば効果が出るので、やりがいを感じやすく続けやすいです。
それに、日本ではプラスチックも燃えるゴミも焼却処分されるのが一般的なので、
焼却に係る温室効果ガスを減らすという意味では、燃えるゴミの削減も同じくらい意味があります。
プラスチックは製造・輸送の面で、他の素材よりも環境負荷が少ないのも事実ですし、
食品包装のおかげでフードロスも減っています。
過剰に使わなければ、プラスチックは必ずしも悪ではない、というのが私の考えです。
もちろん燃えるゴミ同様、プラごみを少なくしていく工夫は必要。
とはいえ、今家にあるプラスチック商品をすべて捨てて新しいものに買い替えるのは、資源の無駄遣いになってしまうのでやめましょうね…!
楽しいゼロウェイスト生活
あまり理解されないかもしれませんが、ゴミを減らすのって楽しいです。
やってみたら、きっとわかってもらえるはず。
きわめて個人的な活動ではあるのですが、
ちょっとした社会的意義も付与されるので、個人の枠を超えて、外に開いていっているような感覚もあります。
簡単に言えば、いいことをして気分が良いです。
ゴミが少ないと自分の生活をコントロールできている気もします。
ハマってしまえば、もう使い捨ての生活には戻れません。
さあ、こんな楽しいゼロウェイスト生活。ちょっと始めてみませんか?
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