ゼロウェイスト 家仕事

洗濯の回数を減らすためにやった5つのこと。節水とエコ洗濯の方法【ゼロウェイスト】

なるべくゴミを少なくするゼロウェイスト(ごみゼロ)な暮らしを目指しているgruntyです。

夫婦二人暮らし、これまで週に4回ほど洗濯をしていました。

水とエネルギーの節約のため、もう少し洗濯の回数を減らせないかと思案。

さまざまな工夫の結果、洗濯の頻度を週1〜2回に減らすことができました。

洗濯による環境負荷

洗濯による環境負荷ってどれくらいのものなのでしょうか。

洗濯、乾燥、アイロンがけ、ドライクリーニングを通じて、世界では年間5.3億トンの二酸化炭素(換算)が排出されていると言われています。

また、温室効果ガスの排出のほか、洗濯によって

  • 洗剤や柔軟剤による水質汚染
  • 化学繊維から発生するマイクロプラスチックの拡散

なども懸念されています。

日本は

  • お湯ではなく水洗いが基本
  • 乾燥機より外干しを好む

という文化から、他国に比べると洗濯によるエネルギー消費量はかなり抑えられているようです。

しかし、そんな1回あたりのエネルギーの節約分を相殺するくらいに洗濯の回数が多いのが特徴。

これは清潔好きな国民性もあるためでしょうか…

日本の3人暮らしの家庭では、平均して年間の洗濯回数は520回(1日あたり1.4回!)

  • アメリカ(2.7人世帯)では年間289回
  • オーストラリア(2.5人世帯)では年間260回
  • 韓国(3.4人世帯)では年間208回
  • 中国(3.4人世帯)では年間100回

これらの国と比べると突出して洗濯回数が多いのがわかります。

日本は水が豊富な国ですが、河川の流量は一年を通じて変動が大きく、実はこれまでにもたびたび渇水が発生しています。

温暖化の影響により短時間での強雨(ゲリラ豪雨、集中豪雨など)が増える一方、全く雨が降らない日も増加しています。

安定的な水の供給が難しくなり、将来的に水不足となってしまう可能性もあります。

安全な水を汲み上げ、流し、処理するために大量のエネルギーが使われていることも見逃せません。

→洗濯回数をいかに減らすことができるか が、日本での洗濯における課題。

せっかく消費エネルギーの低い洗濯の方法が浸透しているのだから、水ももっと大切に使いたいものです。

環境負荷を減らすためにも、そして切実な水道料金と時間の節約のためにも、洗濯の回数を減らせれば良いですよね。

現在の洗濯ルーティーン

具体的にはどのように洗濯の回数を減らしていけば良いのでしょうか。

各家庭の事情によって対策はさまざまですが、我が家の場合の工夫をご紹介します。

回数を減らした、現在の洗濯ルーティーン。

  • 洗濯は週に1日、天気の良い日にまとめて行う
  • 洗濯機は1〜2回まわす
  • 洗剤はマグネシウムボール(自作マグちゃん)とセスキ炭酸ソーダ
  • 時短モードで洗う

いわゆる洗濯用洗剤は使っていませんが、汚れ落ちは十分です。

セスキ炭酸ソーダは重曹と炭酸ナトリウムからなるパウダー状の洗剤。

重曹よりもアルカリ性が強く水に溶けやすいため、洗濯に向いています。

また、無機質で生物分解が必要ないため、環境負荷が少ないのもポイントです。

ワイシャツの襟袖など、汚れているところは洗濯機に入れる前に予洗いしています。

マグネシウムボールは、洗濯機に入れて洗うことで水をアルカリ性に傾け、洗浄力をアップさせてくれるもの。

「洗濯マグちゃん」「ランドリーマグちゃん」などが有名です。

 

ちなみに洗濯マグちゃんは最近、景品表示法違反の指導を受けていますが・・・

実証実験のデータに基づいた広告表現となっていなかったことが理由のようです。

セスキ炭酸ソーダなど他の洗浄剤との併用や、マグネシウムの量や洗い時間を工夫すれば十分に使えるんじゃないかなーと私は考えています。

ただ、節水のために時短モードで洗っている時点でマグネシウムボールの効果は下がっているとは思うので、現在はおまじない的に入れています。

 

自作マグネシウムボールについては以下の記事でも触れているのでよかったら読んでみてください。

ゼロウェイストな掃除と洗濯の仕方、ルーティーン。我が家の場合

洗濯機は時短モード(おいそぎモードなど)で使うことで、電力と水の消費が少なくて済みます。

基本的に週1の洗濯の日に洗うものは以下の通りです。

  • シーツと枕カバー
  • タオル類
  • パートナーの服と下着、靴下
  • 自分の服と下着、靴下

月に1回程度、以下のものも洗います。

  • 毛布、クッションカバー
  • スリッパ

最初にシーツ類などの大きくて乾きにくいものを洗ってから、衣類を洗うようにしています。

気が乗らなかったり体力のない日はシーツの洗濯はスキップしてしまうので、結果的に1回しか洗濯機を回さないこともあります。

洗濯は午前中に行い、乾燥機の使用を避けるためになるべく外干しをします。

とても面倒な日や雨続きの時は乾燥機も使います。電力を使いそうな大物だけ干して、小さなものだけを乾燥機にかけてしまいます。

洗濯の回数を減らすためにやったこと

なるべくまとめて洗濯する

家族で暮らしている方にとっては当たり前のことなのかもしれませんが…パートナーと自分の服をまとめて一緒に洗うようにしました。

これまでは「自分の服は自分で洗う」という暗黙の了解があって、まるで寮のような生活をしていたので、まだ洗濯機に余裕があるのに無駄に洗濯をしたりしていました。

洗濯は好きな家事なので、今は私が率先してやっています。

(その代わり、パートナーには私が苦手な料理をやってもらったりしています)

バスマットを撤去する

足拭き用のバスマットは、なんとなく衣類と一緒に洗うのが嫌で、もったいないことに単体で洗濯をしたりしていました。

思い切ってバスマットを撤去してみたところ、特に問題なく過ごすことができています。

浴室内で足の裏を拭いてから外に出れば、バスマットは不要です。

掃除がしやすくなり、洗濯の煩わしさからも解放されました。

手洗いできるものは手洗いする

もともと自分の下着は入浴のついでにお風呂場で手洗いしていました。

現在は、

  • その日身につけていた下着
  • 前の日に体を拭いたタオル(後述)

を手洗いするように。

特に毎日使うタオルを手洗いに切り替えたことで、かなり洗濯の量を抑えることができました。

洗濯機を使うのに比べて水の使用量も少なくて済みます。

下着のほか、靴下やマスクなど小さなものならお風呂のついでに手洗いしてしまうと着回しが楽になります(まとめて洗うと靴下のペア探しは地味に手間ですからね・・・)。

ちょっと話は逸れますが、手洗い派におすすめの下着はズバリ「ふんどし」。

  • 端切れや手ぬぐいで作ることができる
  • 乾くのが早い
  • 干していても下着と思われない
  • 劣化しにくく長持ちする
  • 紐で調整できるので体型が変わってもずっと履ける
  • 鼠蹊部を締め付けないので快適
  • 妊活に効果あり?(真偽のほどは不明ですが、たしかに卵巣の手術経験者の割に妊娠は早かったです)

私はこちらのサイトを参考に「もっこふんどし」を何枚か作り、1年くらい愛用しています。手縫いでもいけます。

見た目は紐パンのような感じで、個人的にはけっこう可愛いのではないかと思います。(ただし「ふんどし」という圧倒的パワー概念が付帯されるので、履いている姿を人に見せたくはない)

健康効果を期待してふんどしを履いている女性も多いようです。

正直、健康効果についてはよくわかりませんが…洗いやすく乾きやすいので、下着手洗い派にはおすすめです。

タオルをリネン素材に変える

体や顔を拭くタオルは毎日変えたい派の人間なので、毎日最低1枚はタオルの洗濯物が溜まっていました。

(パートナーはバスタオルを何度か使う派の人間なのであまりタオルを消費しない)

タオルも下着のように乾きやすければ、毎日お風呂場で手洗いできるのに…

そこで、リネン素材の乾きやすさに注目しました。

使い古したリネンのスカートを手ぬぐいサイズに切ってタオルを製作。

使い終わったリネンタオルはお風呂場で石鹸で洗い、干しておけば、翌日にはカラッと乾いています。

手作りしたリネンタオル

リネンタオルはあえて端を切りっぱなしにして、水捌けが良いようにしました。

2枚のリネンタオルを交互に洗いながら使うことで、タオルの洗濯の山から解放されました。

パイル生地のタオルに比べたらペラッペラなので、洗うのは手間ではありません。

ペラッペラといえど給水力は問題なし。

洗うたびに柔らかくなっていくのが楽しみでもあります。

リネンでなく、手ぬぐいなどでもタオルよりは乾くのが早いはずなのでぜひお試しを。

洋服は何度か着る

下着以外の洋服は、1回着ただけでは洗わずに何度か着ます。

私の場合はほとんど家にいて汚れることも少ないので、3〜4回に1度の洗濯で十分です。

洋服は洗濯するたびに摩耗し、毛玉や擦り切れの原因となります。

服をなるべく長持ちさせるという観点からも、洗い過ぎは良くないのではないかと思います。

綿や麻、ウールなどの自然素材の服は、何度か着てもにおいがつきにくくおすすめです。

ポリエステルやアクリルなどの合成繊維は乾きやすく皺になりにくい利点がありますが、においがつきやすいのと、洗濯によるマイクロプラスチックの流出が心配なので、あまり買わなくなりました。

また、私はこの春に服の数をかなり減らしているため、少ない洗濯は理にかなっています。

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当たり前の習慣を疑ってみる

東京ガス都市生活研究所の調査結果によると、洗濯をする頻度が「毎日」の家庭の割合は50%以上。

この調査を見ると、週に1〜2回という洗濯頻度にちょっと引け目を感じる部分もあります(汚いとか、ズボラとか)。

しかし、世界の洗濯回数と日本の洗濯回数の差を知って、「日本人が度を越して潔癖なのではないか・・・」と思うようになりました。

大人なら、服は一度着ただけではそうそう汚れません。

バスマットもなければないで困らないし、体を拭くのがパイル地のタオルでなくてはならない理由もないわけです。

これまで当たり前だった習慣を見直してみることで、洗濯物を大幅に減らすことができました。

週に1度、晴れの日があれば良いので、気が乗らないのに洗濯したり、電気代や服のシワにやきもきしながら乾燥機を回すこともなくなりました。

1週間分の洗濯物を干すのはたしかに大変ですが、洗濯のセットアップ、干すための準備などが1度に集約されるので、結果的には時間の節約になります。

・・・と、せっかく構築した洗濯ルーティーンではありますが、この夏に子どもが生まれる予定なので、もちろんこれまで通りには行かなくなるでしょう。

でも、当然と思っていた習慣を見直す視点を持っていれば、その時々に最適な方法にアップデートしていけるのではないかな、と思っています。

 

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